2019年6月30日日曜日

“正論おじさん”に単独直撃…看板等が「歩道にはみ出てる」商店街側とトラブルに 主張のワケは

記事:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190612-00022748-tokaiv-soci
記事:http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1991076.html?1560291349
おじさんじゃなくて、おじいさんの間違いですね。

記事の内容は、商店街の看板やのぼりが公道を占有しており、


ネットのおもろ記事にも転載されておりましたこの件です。

ネットの反応は主に下記の通り。

正論おじさんの行動に対して、問題視する声
「警察に言えよ」
「違法に対して無法で挑むのはダメ」
「器物損壊してる時点で違法だろう」
「じじいを警察に突き出せばいいだろう」
「商店街側は営業妨害で集団訴訟を起さないとダメ」
「商店街側が生活できなくなったら意味ないだろ」

正論おじさんの行動に対して、同意(擁護)する声
「うちの商店街にも一人は欲しい」
「点字ブロックを妨げてるのは問題だから、店側が悪い」
「おじいさんが警察に相談したタイミングで警察が動かなかったのが悪い」
「きちんとしている商店街もあるんだから、おじいさんの行動はただしい」
「今まで違法状態だった商店街が悪い」
「本来は商店街側の店主たちが自主的に違法看板を撤去したり注意しなければならない」
「違法状態でなければ生活できない商店街側が悪い」


それ以外の声
「景観がよくなった。」
「どっちもどっち」
「商店街側は法律を守れば、爺さんの行動は威力業務妨害になる」
「所轄の役所で占有許可を貰えば問題解決する」
「違法の注意は本来は警察の仕事。警察は怠けてないで仕事しろ」
「警察はこのような案件では動かない」
「商店街の屋根に何故おじいさんは文句を言わないのか」
「歩道は歩行者の物で商店の物ではない。許可の有無の問題ではないぞ」
「築地は違法地帯だよ。場外みてみろ」


これらを踏まえて別角度からのコメントを。


おじいさんの行動に対して賛否はありますが、その主張に対しては異論の声は小さいのが現状です。

「商店街が寂れるので違法状態は仕方がない」
「状況を見ずに法律守ればよいと一方的に主張するのは間違っている」
「法律も大切だけど、店側と地域の歩み寄りの結果なら黙認した方がいい」
せいぜいこの程度でしょうか。

このおじいさんの主張に対して商店街側は違法にならないように是正を行いました。

疑問に思うのは
1.商工会議所ってないのかな? あるなら動かないのかな?
2.商店街側に人達は今までが違法状態であることをキチンと自覚したのかな?
3.おじいさんがいなくなったらまた違法状態になるのかな?
4.役所は何故仲介に入らないのかな?

公共の場で違法放置された物を撤去する場合、違法放置されたものは所有者に対して撤去の命令を行い撤去させますが、所有者が撤去しない場合は強制執行されます。
で、撤去費用を所有者に請求するというのが一連の流れです。

撤去を命令する者、強制執行する者、当然これは正論おじいさんではありません。

これはこちらに分かりやすく記載されています。
資料:不法占有対策について


財産価値のない看板等:道路の清掃の一環として撤去可能
財産価値のある看板等:行政指導による自主撤去もしくは道路占用許可申請を促す。
          :指導に従わない場合は道路法71条第1項第1号に基づく監督処分を行い物件を撤去させる。
          :なお、所有者にとって不利益処分に該当する為、行政手続法第13条の手続きが必要。
          :占有者が不明又はその場にいない場合、道路法第44条の 2の違法放置物件として物件を撤去が可能。

なので、前者は警察が、後者は警察と役所の二つの行政が動く必要があります。

今回の商店街のようなケースは、こちらの国土交通省の資料が分かりやすいですね。
資料:
不法占有の現状等について


これを見ると、不法占有者に対して1年以下の懲役又は50万円以下の罰金がありますね。


以上を見ると、やはり対応は警察がキチンと対応するべき案件なのが分かります。


 例えば、正論おじいさんに商店の人が「道路占有許可を取っている(嘘)」を言った場合、正論おじいさんはその真贋について判断できません。もちろん「許可証を見せろ」と主張は出来るでしょうが、商店の人が見せる義務はありません。

 正論おじいさんほど行動力がある人なら、役所にいって道路占有許可を出しているかどうかを確認しに行くでしょう。(許可エリアが記載された地図を役所で確認すれば一発で分かります)
役所の人が見せないというケースもありますが、きちんとした理由があって拒否するのは役所側としても難しいので見せてしまうでしょう。

こうなると、商店側と正論おじいさんは徹底抗戦というトラブルになるので、回避するには警察がキチンと対応する案件と判断します。
なお、トラブルになった場合、損をするのは商店側です。何しろ違法商店扱いにあわせて嘘つき商店扱いもプラスされるわけですから。


以上より、情報を整理・精査するほど警察側の瑕疵(過失・失点)が目立ちますね。(おじいさんは通報済みで警察が対応していないのがトラブルの発端ですので)
とはいえ、今更出てきても「何で最初から出てこなかったのか」となります。
なので、警察は素直に自らの過ちを認めて罰を受けるのが吉でしょう。
じゃないと、警察に対する不信感は増すばかり。

正直、これほどの状況を放置し仕事をしていなかった警察の所轄地域の治安って大丈夫なのか?とすら思います。
警察が機能していない(自浄能力もなし)ので、違法やり放題、犯罪し放題の地域じゃないかって思いますし。

そんな危ない地域に住みたい、住み続けたいと思う人は少ないのではないでしょうか。
結果、どんどん人口が減って商店街側も客も減ってしまうという悪循環に陥ると。

これは行き過ぎだとしても、本来動くべき警察が動かないのであれば、自ら「公助」を執行するしかなく、それを咎めるべき警察が咎めることができずにブレーキのない自動車が地域を巡回することとなります。


次に気にするのは、本当に「法に違反するのか?」という点です。
法律分的に違法状態ですが、最終的に判断を下すのは裁判所です。

何でこんなことを言うかといえば、法律に違反していたとしてもその地域ではその違反状態は黙認されているので問題がないと判断されるケース、つまり「暗黙の了解」「黙示の
合意」や「慣習」という奴です。
これ、めんどくさいけどあるんですよね。
最も有名な例が「三点方式」です。パチンコの換金ですね。
他には売春があります。法律では本番禁止でも実態は……ね。

裁判まで行けば勝つと思うんですが、最近のNHKに対する判決をみると、どうにも司法の恣意的な判決を疑わざるを得ないんですよね。


長々書きましたが、キチンと整理すれば問題の本質的な部分は本来注意すべき側が注意しなかったことであることが分かるのに、ニュースの記事ではあまりにも当事者をピックアップしすぎて、本質が見えてこないというのも問題をまず解決する形で記事にして欲し
いと思うところです。

正論おじいさんも商店街側の人達も反省すべき部分はありますが、本当に反省しなきゃダメな人達は別にいるのですから。

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