2013年7月12日金曜日

似非エコ

「運転手さん、消防署行くのにこっちの道を通るの?」
「ええ、こちらの道を通れと指示が来てましてね。私はその通りに従っているんですわ」
「でも、もう一人の運転手さんは、右折せずに直進しましたけど?」
「直進というと、もう少し言ったところのカーブを右に曲がるんですよね?」
「そうです。実質は直線に進ですけど」



「あそこ、あぶないんですよね。対向車がスピードを出していますし、見えにくいですから」
「見えにくいとは、結局右折のポイント次第だと思いますけどね。運転手が注意していれば十分回避できます」
「まぁ、確かにw」
「そもそも、みんなが『危ない』と感じているところでは、逆にみんなが注意するから事故は起きないっすよ」
「それは言えていますね」
「むしろ、こっちの道の方が私は危険が予測できないから危ないと思いますよ」
「そうですか? 私はいつもこの道を使っているからそういうのはわからないですけど」
「今ちょうど、右側に小学校があるじゃないですか」
「子供の飛び出しですか?」
「ええ、それに歩道もありません。住宅地の影と道に遊びがなく、子供が隠れていても気が付きません。そういうポイントがこの道は多い。これでは、どれだけ徐行してどれだけ注意したところで、私は飛び出してきた子供を回避する自信なんてありませんよ(苦笑) 運転手さんはどうですか?」
「確かに、飛び出してきたらどうしようもないですね」
「そういう、同じリスクでも、こっちの道ではリスクコントロールができません。でも、先ほどの道だと、リスクがコントロールができるのは大きいと思うんですけどね。抜ければ見晴らしの良い場所ですし」

青のラインで進むと、対向車に十分注意を払えない。
しかし、緑色のラインであれば、対向車の有無を確認後に右折できるので対応できる。
「とはいっても柾さん、そっちの道は道で危ないんですよ」
「そうなんで?」
「農家の爺さん、婆さんが田んぼの確認のためにフラフラ運転することはよくあるんですよ。しかもかなりの鈍足で」
「Oh」
「それにね、出るんですよ」
「……運転手さん、まだ梅雨が明けてないのに、そういうのは早いんじゃないですか」
「いえいえ、そういうのではなく、出るというのは夜間無灯火の自動車ですよ」
「………は?」
「私もね、何だか変だなーって思ってたら、走っていたんですよ。車が」
「え~と、それ、いつの間にか消えていたとかいうオチはやめてくださいよ」
「乗っていたのは女性なんですけどね。何だか危ないなーって思って、停車した時に注意したんですよ。そしたらなんていったと思います?」
「(そこまでやったんだ)……単純に付け忘れですか?」
「いえね。ライトをつけるとエコにならないからって。もったいないからつけないんだっていうんですよ」
「Oh」
「私は全然関係ないと思うんですけどね」
「エコ活動の意味が正しく伝わっていないんでしょうね。いえ、正しく伝えていないというべきか……」
「TVでさんざん、電気をこまめに消すという宣伝ばかりした結果なんでしょうけど」
「ISO的に言えば、自覚ができていないというべきか、それとも力量が不足しているというべきか」
「柾さん的にも、ああいう宣伝はどうなんで?」
「間違いかな。ああいう宣伝の仕方をした結果、エアコンをつけれずに熱中症で死亡したりする事故が発生していることからも、それが証明されてますし」
「なるほど」
「発言に責任を取らなくて済む連中は、どうにも害悪で仕方がありませんね。ISOの審査員、政治家、マスコミ……と」

2 件のコメント:

  1. >ライトをつけるとエコにならないからって
    なんという超理論ww
    ISO的に言うなら、システムに従うことの重要性をキチンと認識させていない、といったトコロでしょうか?
    >発言に責任を取らなくて済む連中は、どうにも害悪で仕方がありませんね
    禿同。

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    1. まいどです。
      >超理論
      まさしくです。私もびっくりしましたよ、聞いたときはw

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