2013年11月15日金曜日

缶コーヒーが130円?

「柾さん、缶コーヒーが130円になるっすよ。タバコも上がるっす」
「なんで?」

「消費税が上がるからっすよ」
「ん? まだ決まってないんじゃなかったっけ?」

消費増税で値上げになる商品(※見込み含む)
商品名概要
スイカ、パスモ1円刻み(券売機は10円刻み)
イコカ、ピタパ10円刻みの見込み
清涼飲料水店頭価格が増税分値上がりか
ATM手数料108円に引き上げ(1万円以下)
ディズニーランド1デーパスポートが200円アップ
たばこ10~20円値上げか
記事:<消費増税>電車賃、ジュース、ディズニー…値上げはどうなる?
「決めてしまうと反発があるから、明言してないだけっすよ」
「まぁ、そういうこともあるか?」


「だって、考えてみてくださいよ。連中、消費税の増税にかこつけて、10円刻みで値段を上げてきたんすよ」
消費税の歴史
消費税(%)缶コーヒー(円)
導入前0100
19893110
19975120
20138130?
201510140?

「明言していないのは、単に二年後にさらに2%上がるからというのを見越して、そのタイミングで上げたいんじゃないの?」
「そこでもまたあげるんすよ、連中は」
「そうかもしれないけど、しゃーないんじゃない?」
「仕方がないじゃありませんよ。声をあげなきゃ。そこであきらめて受け入れるのって、ブラック国民ですよ」
ブラック国民ってなんだよw」
「ブラック企業、ブラック社員と来ているんですから、ブラック国民と続くわけですよ」
「まぁ、日本の税率だけみると、世界的にもトップクラスのブラック国家という話は聞くけど……」

所得税

所得税(補完:将来住むならここ!世界の所得税比べ(1))

消費税

法人税

※日本の場合、上の税率に年金及び雇用保険などの税金も徴収されます。
財務省より

「実際、高いっすよ。消費税だけ見れば安いように見えますし、財務省のHPの場合、国際比較は先進国の中で同等の税率かそれ以上ばかりで、統一性がありませんからね」
「確かに、消費税が安いとかいう割に、アメリカは消費税を導入してないんだよなぁ」
「あっちは、消費税がないかわりに【小売売上税】ってのが州ごとに設定されていますからね」
「先進国は公的年金制度もあるから、どうしても全体的に高くなってしまうんじゃないの? 特に日本だけってわけじゃない気もするけど」
「人口比率でみてくださいよ。人口をたくさん抱えているインドと中国の税率は安いんですよ?」
「中国はわいろがあるからなぁ。それに、インドもめんどくさいんだぜ?特に間接税の絡みがあるから、海外からの旅行者や法人はあんまりメリットがないし」
「インドってそうなんですか?」
「ルピーが安いうちはいいけど、ルピー高になったら税金の高さは世界でもトップクラスじゃないかなぁ。だから割と、インドには海外進出せずに東南アジアやタイといった通貨安ではなく税が安いところに企業が流れる傾向があるよ」
「それは知らなかったっすね」
「うん、、、、で、何の話だっけ?」
「缶コーヒーの話っすよ。なんで世界の税制の話になったんだか……」
「久我山は130円は反対なの?」
「もちろん反対っすよ。柾さんはいいんですか?」
「あんまり飲まないってのもあるし、自販機やコンビニじゃ買わないからなぁ。ジュースやコーヒーは小売店(スーパー)とかで買うよ? そっちのほうがはるかに安いから」
「主婦っすね」
「いうなって」
「でも、俺っちみたいに、自販機やコンビニをよく利用する連中にとっては厳しいっすよ」
「今で月どのくらい?」
「たばこ代合わせて2万はいきますね」
「10円アップだと単純に8%UPだから月1600円の余剰出費か」
「手取りで20万いかないっすよ。きついっすわ」
「お前の年数だと、手取りで15万くらいだっけ?」
「残業なしで13万っす。そこから家賃と駐車場で5万。携帯電話と通信費で一万。光熱費で1万五千」
「残り5万だけど、手取りは保険料とかを差っ引いた額だよな? 光熱費と家賃は何とかなりそうな気もするが」
「差っ引いた額です。節約とか節電とかみみっちいこと、嫌いなんですよ。引っ越しは保証人とか引っ越し費用とかが手配できそうにないんで無理っす」
「節電関連については、経済を考えるとお前の対応は正しい国民の姿だぞ。引っ越しはまぁ、わかる」
「どもっす。で、コーヒーとタバコで2万、メシ代が3万」
「交遊費が5千だと、貯金とか一切ないなw」
「光熱は変動がありますから多少は残りますって。それに残業ありますし、メシ代も削減切り詰められますよ」
「月一万くらいは貯金に回ってる感じか?」
「いやぁ、まわせてないっすね。飲み会とかの臨時(つまり交遊費)で消えちゃいますわ」
「つーことは、基本ボーナスは貯金に回すって感じか?」
「余った場合はそうですね。家電とかは大型の出費や帰郷費用はここからだしてますもん」
「年収250万で考えなしだと、そういう生活になんだなぁ(しみじみ)」
「なんすかそれw このくらいの生活、ふつーっすよ。今の二十台とか。これからのゆとりとかもっと酷くなるんじゃないすか?」
「手取りでその辺、俺も通った道だしなぁ。入社二年目で車の保険も含めると手取り13万だったわ(家賃除外)」
「大卒でそれっすか? 高卒のおれっちだと、かなり絶望なんですけど」
「年収300万ぎりだと、そういう感じの生活だわ。ぶっちゃけ、都内に住んでた初年度のほうが金がかからなかった」
「なんでですか?」
「車がいらないから、車関係の出費は一切ない。移動も会社までの交通費は出るから、定期券で移動できる範囲は交通費は金がかからない」
「でも、その分家賃とか物価とか高いんじゃ?」
「物価は都内のほうが安いぞ。家賃は高かったけど、車がないから駐車場代は考えなくていい。地方との比較は駅近くにこだわらなければ、そこそこが+2万ってとこかな」
「7万すか!?」
「三鷹駅から歩いて20分で8畳風呂トイレ別で7万3千(交渉で5千円安くしてもらってこの値段)」
「+2万3千っすか? ガソリン代で月5千、保険で月5千でも、結果プラスになりません?」
「都内から脱出して自動車を購入することになったけど、購入分のイニシャルコスト(100万)に、保険加入当初は等級の問題で月1万を超えてたんだよ。車購入分だけ見ても、回収するのに40年はかかるぞ」
「そういわれると、確かに都内での生活のほうが安く済むような気がしますね」
「話がまたそれたけど、年収200万~300万で、車の必要な場所に住むような人の場合は、通常でもギリギリの生活をしているから多少の増税でもきついな」
「そうっすよ。普段から切り詰めてそこそこ貯金に回してる連中とか車を必要としない連中を除外すると、400万以上もらっている人とかじゃないと、3%、5%アップはかなり厳しいんすよ」
「200万以下のワーキングプアだと、生活が成り立たなくなる可能性があるなぁ」
「税金あげるって言っても、サラリーマンの平均が400万だからって、400万をベースに考えられちゃ、それよりもっと低い所得の連中は困るんすよ」
「まぁ、平均って言っても、平均以上の世帯数と平均以下の世帯数はどっちが多い以下というと、平均以下だしなあ」
「そうっす。平均を上げているのは、一部の高取得者なんっすから」
「缶コーヒー たかが10円、されど10円かー(しみじみ)」

11月24日追記
記事:自販機ジュース、増税で130円に 端数切り上げを申請
販売数が多い缶コーヒーや缶ジュースなど120円の商品の一部は、130円に上がる。
何処情報かわかりませんが、朝日さんが言うには上がるそうです。

4 件のコメント:

  1. 増税とインフレ化はセットの政策でしょうね。国としては多大な国債を償還していく必要があります。なのでジンバ$ちゃんほどではなくともインフレしてくれれば相対的に返済額は目減りするわけで。ドイツなんかはデフレ上等で、マイナス金利の国債を発行した、なんてニュースも聞きます。それでも「売れる」とか。
    それにしても缶コーヒーの130円は大きいですね。管コーヒーならタダの産廃ですけれど。

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    1. 名古屋鶏様、まいどです。
      >管コーヒーならタダの産廃
      「KASS “無能”」でおなじみのやつですね。あれはどちらかと言えば放射性廃棄物かと(w

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  2. >放射性廃棄物かと(w
    それはイケナイ。除鮮をしないと。

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    1. 名古屋鶏様
      >除鮮をしないと。
      お後がよろしいようで(ぉw

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