2013年2月10日日曜日

PC遠隔操作事件容疑逮捕30歳の男性

 

PCを使った遠隔操作で世間を(おもにネット社会を)犯人が捕まったという記事が、各社で取り上げられました。
容疑者というレベルでしかありませんが、すでに名前などを公表しており、この公表行為について、先のテロリストに対する遺族の名前公表事件と同じ轍を踏んでいるような気がします。
マスコミって、容疑者レベルで何故名前を公表するのでしょうかね?

法律を知っている人なら、知っていることですが、法によって保護されている中に「氏名の公表権」というのがあります。
これは「容疑者」が自分の「名前」などを世間に知られたくないと思った場合に行使できる権利です。
ただし、この権利を行使した場合「罪が重くなる」というデメリットがあります。

しかしながら、この権利を行使すれば、「冤罪」だった場合のダメージは最小限で済みます。
容疑者の段階で名前を公表するこういって、この権利侵害を行っていると思うんですが………
ちなみに、メディアの使う知る権利というのは、法的に該当するものはありません。逆に、プライバシーを守る方向の法律は存在しますが。

今回もいつもですが、顔写真まで公開している。

仮に彼が犯人だったとし、猫の首にメモリーを付けたのがきっかけになった。という場合、この情報が公開されてしまったのはとても危険です。
これは、わかる人にはわかるのですが、ネット犯罪は取り締まることができない。
ということになります。
それは、今回の逮捕の決め手となったのが、ネットとは別の部分の「証拠」によるものだからです。

余計なことをしなければ捕まらなかったかもしれません。
余計なことをしたから掴まえられたともいえるかもしれません。

猫の件は愉快犯の可能性もあります。なぜなら、直接の通信記録を証拠として保持していないからです。
真犯人としても、通信記録は当てになりませんので、プログラムソースコードなどが、PCに保管されているという前提も必要です。

もし、犯人が今回のソフトのソースコードを一般に公開していたら………所持自体すら証拠として決め手にはならなくなります。

PC遠隔操作:容疑を否認…逮捕のIT関連会社社員

現状は容疑も否認しています。
警察も慎重にはなると思いますが、「こいつだ!!」となった後に「真犯人」が同じような行動に出た場合、、、
その「真犯人」が、愉快犯の可能性もありますが………

逮捕したい気持ちも分からなくはないのですが、監視カメラの映像で「逮捕」するべきではなかった。というのが私の感想です。
今回の逮捕の背景にある影響として、良好な影響ではなく、悪質な影響を及ぼす結果となりますから………

3 件のコメント:

  1. 今回の逮捕は「仕方なかった」という側面もありそうですね。
    どうやら、警察とは別にマスコミも「容疑者」を特定して周囲を張り込んでいたようですし。もしも容疑者が犯人だった場合、気づかれた瞬間に証拠隠滅を図る危険もありますからね。はたまた何処かの事件のように自殺を企てられでもしたら、それこそ大変です。

    しかしまぁ現状では警察にITのプロは居ないという事は間違いなさそうですね。

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  2. うちの会社にこの容疑かけられた人を雇ってもらったら、最強のファイヤーウオール作れるのではないかと・・・・
    妄想してしまいました。

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  3. 名古屋鶏様、まいどです。
    なるほど、やはり「面子」優先の可能性大ですね。

    >証拠隠滅
    落ち着き払っていた面から、すでに隠滅済みの可能性がありますね。
    または、重要なデータはオンラインストレージに保管され、摂取不可能の環境にしているとか。(Nドライブなど)



    まいどです、shinoyan様
    >最強のファイヤーウオール~妄想してしまいました。
    悪くないと思います。最強かどうかはわかりませんが、利便性と堅実性のちょうど良いシステムを構築してくれると思います。
    もしくは、思い切ったシステムを導入するとか(ハッカーに「ハッキングに成功したら100万円報償を与えます」と言って、ハッキングの手段を集積して対策を打つなど)………

    私もそうですが、この手の人は「自分がハッキングする場合」のことを考えますからw

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