2013年2月17日日曜日

いじめ事件の調査報告

今回は論点のない書き殴りです。

まずはこちらのデータ

調査報告書(大津のいじめ事件に関する調査委員会の報告書)


教師に対するいじめ、生徒間でのいじめなどで、体罰なども繰り返され、様々な状況があります。

最近では、

禿と言って先生を馬鹿にしていた生徒が、先生から再三の注意に関わらず反省が見られなかったため体罰が振るわれた。

部活の部長に対して、指導教員が見せしめ体罰を行ったケースもありました。


教師ではありませんが、教員免許を持っているものとして一言。

「教師は生徒の卒業後に対して一切の責任は負いません」



これ、現実です。

生徒は学校内で過ごした学生生活という経験を元に、一生涯それを背負っていきます。
まぁ、いじめ(とここで入っておきますが)で引きこもってしまった生徒は、それこそ一般社会にで就職を行い、賃金をもらい~といったことに対して、苦しい状況に陥るわけです。

なかには「心的外傷後ストレス障害」や「自律神経失調症」などの病状を抱えて生きていくケースもあるでしょう。


そして

「それらの障害を与えた加害者側は、被害者側に対して一切の責任を負いません」

大津の事件は「自殺」という(状況から殺害の可能性もありますが)だったからこそ、大きく捜査の手が伸びましたが、そこまでいかなかった場合、加害者は被害者に対して「社会的責任」も「刑事的責任」も「金銭的責任」も負わないという、加害者にとって都合がよい環境といえるのが、現代日本の社会制度の実態です。

 状況よりわかるとおりですが、教師という職業に就く方は、学生が学生の間であっても、その行動に対して「とれる権限と責任」に大きな差があります。

学校組織、PTA、社会、保護者から要求される、期待される教師としての「ありかた」や「力量」及び「責任」に対して、明らかに「権限」が不足しています。

生徒に対する「躾け」まで要求されてしまうケースもあります。

責任を負うことができない、責任を取れない先生に対して「倫理指導までを要求」するのはどうなのでしょうか?
駄目というわけではありませんが、要求する責任に対しての権利と権限及び資源といったリソースの提供がなされていないのではないか?

そんな風に考えます。(特に報告書を読んだ限りでは)

倫理教育や指導も、一部は教師の仕事ではありますが、、、結局のところ、権利を責任はバランスです。

そしてそのバランスは、入力値が一定でない以上、変動してしまうのは仕方がない。
(此処で言う入力値というのは、学生の倫理レベルを示します)

そのうえで

体罰というのはだめなのか?

体罰にもいろんな種類があります。

蹴る、殴るといった部分から、頬を掌で打つ(ビンタ)といった部部分、教育指導書(教科書)で頭をたたくといったものまで。
体罰における躾けの効果というのはどういうものなのでしょうか?
体罰で精神疾患の可能性高まる、米研究

面白いのが「聞き分けのない子供は遺伝的な影響がある」という部分。

・「良い行動をした場合には褒めたり報酬を与えるなどする」・「好ましくない行動をした時には報酬を取り去る」

このようにしめています。

たしかに、「なでそれをしてはいけないのか」という根本的な問題を理解させなければ、「叩かれるからやらない」で終わってしまい、別の案件で同類のことを繰り返すだけになります。

まぁ、本人に理解する気があるのかと、理解したうえでやってわるびれないとか、そういうケースは確かに「遺伝」だなぁと思ってしまいます。

そんな状況に対しても、教師に対して、同じように結果を出せ、というのは、酷でしょう。

・「良い行動をした場合には褒めたり報酬を与えるなどする」
・「好ましくない行動をした時には報酬を取り去る」

これらも、家庭なら「小遣い」などで反映することも可能でしょうが、学校という環境下では難しいんじゃないかなと思います。

となると、結果として教師ができることってなんでしょう?

一昔前なら、

・学校に両親を呼び出して問題を指摘し、家庭内で指導をしてもらう。

という、責任の所在が家庭にある旨を生徒の両親に対して明確にし、その責任を果たしてほしい胸を依頼する。といった行動もとれましたが、モンスターが現れた現代においては、それも難しい。
(いえ、結局「遺伝」に問題のある子供の場合、昔も今もモンスター度合いは大して変わらないのですが、いかんせんその数が増えつつある)

結局のところ、今回のような事件を今後防止するには、いじめをなくするためにはどうすればいいのでしょう?

体罰はだめ、ルールで禁止になっている。
という意見もあるでしょうが、一時でも「効果がある」なら、採用せざるを得ないのではないでしょうか?

これはとある教師の話ですが、いじめを本当になくす気があるなら、幼稚園、小学校低学年のうちにきちんと理解させないと、中学に上がるころには矯正は困難である。というものです。
きちんとした理由もあって、反抗期を迎えた子供は素直に大人の言葉は聞かない。大人言葉に生理的、反射的に反抗的な態度をとるからだ。
というものです。なので、この年齢を迎えた場合はもう、躾けではなく「矯正」という位置づけで教育しないとだめとか。

体罰は一定の効果があるんだとか。

これも理由を聞くと、わるいことをするのが習慣化してしまうケースがあり、中学、高校のいじめなどはすでにそれがエスカレートした状態だから、たばこをやめる、麻薬を辞めるといったように、摂取を絶つのと同じことをやらないとダメなんだとか。そのため、同じことを繰り返すたびに体罰を与えて、いじめをすると痛い目を見る、というのを心ではなく体に覚え込ませなければならない。というもの。

とか。わかったようなわからないようなと思っていたら、

お酒好きに、酒の飲み過ぎは身体に悪いから適量で。飲む量を控えてください。
と言っても、全然飲む量が減らない人に対して、どうすれば飲む酒の量を減らせるのか?
という話に置き換えることができる

とか。
そして大人はなんだかんだと理由をつけて止めないんだとか。
そしてそんな人の背中を見て子供は育つから、言うことを聞かない子供ってのは、やはり親にこういった何らかの問題を抱えており、その背中を見て育つんだそうで。
まぁ、何も居酒屋のおっさん連中のいる中でそういうことを言うから、ちょっといたたまれなかったのは内緒です。
確かに、それは納得だなぁと。

こうなると、責任の明確化して合理的なルール作りが必要なんでしょうが、なぁなぁ文化の日本風土じゃ、これは難しいんでしょうねぇ・・・と

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