不思議な北京の大気汚染

• 環境保護省、北京などで厳重な大気汚染状態と発表
• 北京の大気汚染、また深刻化　住民はガスマスクも
• 再び「計測上限超え」、北京のスモッグ
• スモッグの中で中華人民共和国の国旗掲揚式＝北京
• 北京　4つの措置で大気汚染に対応

対策内容をまとめると、

1. マスクの着用
2. 公用車の３０％使用停止
3. 汚染物質を排出する58企業の生産を停止させました。
4. 大気汚染防止のための立法を研究
5. より厳しい自動車排出ガス規制
6. 新しい基準に準じるガソリンの使用によって窒素酸化物の排出を15％減少
7. 重度汚染が発生した場合に、街頭清掃の回数を増やす

これについては他人ごとではなく
・「中国・韓国発」光化学スモッグ
こちらのサイトさんにて驚くほど詳細にまとめられており、わかりやすいくらい「日本にとっても深刻な状況」であることがわかります。

今回の問題は、北京だけの問題ではないのは明確です。


次に、このようなデータを取得しました。


二つの図から見ればわかりますが、汚染の発生場所はどうにも北京ではなく上海や南京、西安といった地域から発生しているようにも見受けられます。


発生箇所が広範囲にわたっている為、上記の対策で十分なのかどうかという点が心配されます。

北京で死者も…中国覆う大気汚染が悪化

北京、上海、広州、西安の４都市では昨年、ＰＭ２・５が原因で約８６００人が死亡

このように、やはりニュースとして大々的に取り上げられていないだけで、上記メタン及び二酸化炭素濃度の高い個所における公害は発生したままのようです。

なぜ北京ばかりが取り上げられるのか、不思議に思うところなのですが………

また、これらの結果は目に見えています。
１．新しい基準に準じるガソリン。
１－１．ガソリンの精製純度を上げる（不純物の除去率を上げる）
１－２．コストに跳ね返り、ガソリンの単価が上がる。
１－３．安いガソリンに消費が流れる
１－４．より粗悪品のガソリンが出回る。
１－５．出回っているガソリンの品質は新基準を満たしていない。

⇒　より大気汚染が深刻に。

１－６．ガソリンと銘打ったガソリンではない偽物が出回る（エタノールやアルコールなどが混合されている）
１－７．アルコールやエタノールは水を吸収する性質を持つため、タンクや配管の腐食が進む。
１－８．腐食が原因の自動車事故多発。

２．自動車排出ガス規制
２－１．新基準を満たす為のノウハウがない。
２－２．日本車は新基準を満たしたものを販売する。
２－３．日本車の部品を解析して模造品を作る。
２－４．劣化した模造品が出来上がる。
２－５．模造品のフィルタリング性能では基準を満たせない。
２－６．構わず売る。そして壊れて排ガスダダ漏れに。
⇒　より大気汚染が深刻に。
２－１０．

２－７．日本車のみ基準を満たしていないといわれて摘発される。
２－８．日本メーカー、中国での販売（生産は別）から撤退する。
２－９．排ガス除去のためのノウハウの成長が止まる。

３．大気汚染防止のための立法
３－１．新規法律の伝達手段がない。
３－２．誰も新規法律を見ない。
３－３．守られない。
３－４．行政による摘発多数。
３－５．袖の下で摘発された工場はそのまま運営。

⇒　より大気汚染が深刻に

３－６．海外メーカーの工場のみなぜか摘発される。
３－７．工場は運用が立ちいかなくなり閉鎖。
３－８．工場の摂取。
３－９．新規中国メーカーによる工場の運用によるコピー品の製造開始。
３－１０．部品などの流通ルートは独自に確保するため、粗悪品部品を使用した模造品が出回る。


４．重度汚染が発生した場合に、街頭清掃の回数を増やす。
４－１．枯葉にスプレー着色
４－２．回収したごみ類の河川などへそのまま投棄
４－３．処分場に持ち込まれたごみ類の不法投棄

⇒　より大気汚染が深刻に

４－４．処理技術やリサイクル技術をよこせと日本に要求。
４－５．汚染された原因は日本が技術を提供しないからと主張
４－６．被害者が出たら、旧日本軍の化学兵器が原因と主張。

５．マスクの着用
５－１．使用済みマスクが「新品」として販売される。
５－２．防塵能力がなく、使用者はダイレクトに健康被害に。
５－３．中国メーカー品は信用ならないとして日本メーカーのマスクが売れる。
５－４．日本メーカーを語った安価マスクの販売。

⇒　より健康被害が深刻に

５－５．健康被害多数。訴え先はなぜか日本メーカー
５－６．日本メーカーによるマスクの輸出の停止


なんだろうなぁ、このやるせなさ感は。
なんでこんな国や企業に、ＩＳＯの認証を取得させるんだろう？
そもそも認証制度の担保として、行政機能が正常に働いているというのも前提にあるもんだと思うのですが……はぁ・・・・・・・