2013年1月3日木曜日

メーカー保証問題

久我山「問題なのは、何処の国のメーカーか? ってやつっすけど」
マサ「冬の暖房器具いろいろからの派生だな」
久我山「うっす」
マサ「よく、メイドインチャイナは品質が悪くてだめだって言われるケースがあるよな?」
久我山「そうっすね。自分もそう思いました」
マサ「中にはそれで気分を悪くしちゃう早とちりちゃんもいるけど、根本的に確認不足の件も多いんだ」


久我山「確認不足っすか?」
マサ「言われている内容をきちんと聞くと、
  1. 壊れる。(品質の問題)

  2. 逃げる(サポート不足)
  3. 要求未達成。
  この三点かな。対応問題もあるけどね」
久我山「中国メーカーだと、保証がきかないっすもんね」
マサ「そうだね。自社製品として認めないというひどいケースもあるね。でもそれは、メーカーの問題であって製造国の問題じゃぁない。割とごっちゃになっているケースもある。早とちりちゃんはどっちの問題で話しているのか確認せずに反発しちゃう」
久我山「あ~。彼っすか?」
マサ「あいつは、批判じゃなく同意派だから。中国じゃなくても他の国でも同じかな。それに、中国の印象が悪いのは別の所が問題だし、これは仕方がない面も多いよ」
久我山「別のっすか?」
マサ「それはまたの機会にしようか。これはあくまで予測の面も強いしね」
久我山「うっす。それで、マサさんが気にしてるのってのは?」
マサ「まず、はっきりさせるべき点は、メイドインチャイナというのが、中国メーカーなのか生産場所の所在地の話なのかという点かな」
久我山「一般的には後者じゃないんすか?」
マサ「それは実は勘違とおもってる。まぁ、中国や韓国といった海外のメーカーが日本に工場を作るというケースはあまりないからね」
久我山「あまりない以前に、あるんすか?」
マサ「人件費が高いし電気代も高いからほとんどないと思われがちだけど、ないこともない。たとえば中国から日本に工場を移したHPなんかがあるね。まぁ原則的に例外事項とおもっていいかもしれない」
久我山「あるもんなんすねぇ」
マサ「なのでまぁ、まずメイドインというのが、メーカーの問題としようか」
久我山「うっす」
マサ「まず、品質の問題としてはもう先に挙げられているから割愛しよう。二点目については、保障が整っていたとしても、サポートを受けるのに非常に時間を要するのは、日本も海外メーカーも大して変わらないね」
久我山「そうなんすか? すぐに新品に交換してくれるんじゃ?」
マサ「安易に交換するのは日本のメーカーよりも中国や韓国のメーカーにありがちだね。物にもよるけど、日本のメーカーは交換に関してかなりめんどくさいよ。家電量販店の保証だって、中をじっくり読むと新品や代替品との交換を簡単にしてくれるものじゃないし」
久我山「そうなんすか?」
マサ「ボーダーがどのあたりにあるかわからないけど、LED電球といったものの場合は交換という対応だねぇ。理由は、下手に対応すると時間がかかって人件コストの方が高くつからだろうね。逆に、5万円とか10万円とか高額の製品になると、簡単に交換してくれなくなる」
久我山「保障してくれるんじゃないんですか?そのための保証でしょ?」
マサ「メーカーによって対応はまちまちだけど、海外メーカーの場合はまともに取り合ってくれないね。使い方が悪かったんじゃないのか?とか、それは保証の範囲じゃないとか言ってね」
久我山「日本のメーカー保証は違うんで?」
マサ「残念ながら、企業によっては同じ対応をするところもある。だけど、変な噂をされると困る関係で、おざなりな対応はしないようだね」
久我山「じゃぁ、どういう対応をしてくれるんで? 最終的には交換してくれるんでしょ?」
マサ「交換することがよい対応かどうかは疑問が残るんだけど、、、まぁ、電話口で状況を細かく確認しようとする。異音はするのかとか、電源はつくのか、操作時の操作音が鳴るのか、、、など」
久我山「その辺は当たり前じゃないんですか?」
マサ「ISO9001の関係で、不良品発生率を下げるような目標を立てている企業なら、不具合の発生した原因を調査して不具合の発生率を下げようとするだろうけど、たいていの場合は保証期限が切れていることを理由に、高額の修理費が発生する旨を消費者に伝えて脅しをかけ、新品を買わせることで、不具合が発生したという事実を握りつぶすケースも多いよ」
久我山「ああ、なんか経験ありますわ。新品で購入した方が安いというアレっすね」
マサ「保障内ならまた別なんだけど、結局『送ってください』といってめんどくさい手続きをした後、やってくるのは『倉庫に眠っていた同型の未使用品』という状況で『壊れたものを修理』してはくれないね」
久我山「でも、それって悪いことなんすか?」
マサ「新しいものを購入すればすぐ使えるけど、代替品は到着するまで数日間それが使えないというデメリットもある。はっきり言えば、文句を言いつつさっさと新品に交換してくれる中国や韓国や台湾メーカーの方がはるかに親切なケースもあるんだ」
久我山「そういう考え方もあるんすねぇ」
マサ「このあたり、壊れることが前提で作っているか、壊れないようにすることを前提に作っているかという企業スタンスの違いもあるから、本当はメイドインで簡単に識別できるものでもないんだよね」
久我山「なるほど、そうなると、最終的には逃げるか逃げないかが重要なポイントになりそうっすね」
マサ「韓国のサムスンや中国の老舗メーカーあたりならまぁ大丈夫だろ」
久我山「サムスンも大丈夫なんすか?」
マサ「そこそこ大きな企業の場合は、逃げるリスクの方がはるかに高いから。むしろ、小さな新規の企業の方が心配だね。これはメイドインジャパンも同じかな。同様にHPもあまり信用ならないけど」
久我山「そうなんすか?」
マサ「HPは基本、保障があっても無保証と見た方がいい。どうしても保障させようと思ったら、かなりめんどくさいぞ。海外に送んなきゃならないから」
久我山「うぇ、日本に会社あるじゃないっすか」
マサ「あそこは知ったこっちゃないから。以前、それでえらい目にあったから」

久我山「最後の要求事項ってのは?」
マサ「結局、海外メーカーでも台湾くらいじゃないかな。日本のメーカーと競えるのは」
久我山「????」
マサ「ああ、わるい。まず、海外メーカーと日本のメーカーの違いで大きなところは、どの人種、民族向けに作られているかどうか?という点だよ。ソニーやパナソニックの製品はエジプト向けやエスキモー向けに作られていると思う?」
久我山「思わないっすねぇ」
マサ「そうだね。あくまで日本人が使うこと、日本の気候や環境で動作することが前提になっている。日本製が海外でもそのまま使えるのは、単に日本人が細かい性格だからという部分が大きいと思ってる。だから、かなり作り込む必要がある。逆に、中国のような国の場合、まず動けばいいという言ってみればすごく大らかなな人たち向けだから、そこまで製品を作り込む必要はない」
久我山「なんとなくわかるっすね。あっちがいまだに農村部はブラウン管とか」
マサ「アメリカの場合、日本の中古車の値段とアメ車の中古車の値段が雲仙の差だしな」
久我山「新車と変わらないんでしたっけ? 10万キロしか走らない日本人が信じられないとか」
マサ「日本の製品の新櫃の高い理由の一つとしては、沖縄から北海道まで同一の製品が動作する必要があるというめんどくさい理由もいったんとしてあるんだろうね。だからどちらにも対応するために部品一つの耐久精度を上げなければならないと」
久我山「そういう事情もあるんすねぇ」
マサ「だから、海外メーカー品は日本じゃあまり受けない。また、製品に対するコストの違いが生じるから、日本のメーカーよりも安価な台湾製、中国製、韓国製に消費者が流れるというのもある」
久我山「海外じゃ、日本製は苦戦してるっすもんね」
マサ「企業戦略としては、海外向けに作る場合はダウングレードさせてコストを下げるなんかの対策が必要なんだけどね」
久我山「なるほど」
マサ「海外としてはアップグレードさせなきゃいけないわけだけど、このアップグレードはまた大変でな。なかなか日本人の好みに合う形でアップグレード品を提供できない」
久我山「ダウングレードの場合は、出来ることをしないという選択に基づくものっすからねぇ」
マサ「工業規格の違いもあるんだけどね。結局、価値観の違いから保障における考え方にも齟齬が出てくる。その関係もあって、日本においてメイドインジャパンがよいという認識になるってわけだ」
久我山「おお、そういうわけっすね。でも海外でもメイドインジャパンがよいと思われているわけは?」
マサ「先に言ったように、日本人は細かすぎる所為――神経質すぎるんだろう――その関係で大は小を兼ねる状況と、動作環境に強いというメリットの二点から自国の製品と比較される。値段が同じで提供できれば、日本製を購入するんじゃないかな」
久我山「そんなもんすか?」
マサ「そんなもんだよ。ただ、例外製品はあるけどね」
久我山「それは?」
マサ「TVとスマートフォンかな」
久我山「スマートフォンはiPhoneが強いっすもんね。でも、TVが売れていないのは?」
マサ「これが一番要求事項の特色が出ているかな。結論言えば「B-CAS」なんて独自規格なんてものを作っているのが原因だね。海外じゃB-CASなんて不要だから」
久我山「ああ、なっとくっす。NHKの利権っすね」
マサ「そうそう。結局、日本独自の利権はメーカーでも保証しきれない害悪だってことだねぇ」

2 件のコメント:

  1. 鶏はバイ・デザ❑ンのテレビでエラい目に遭ってから、三流メーカーには手を出さないようにしています。
    もっとも、パナ○ニックのように大手なのに製品がアレというメーカーも数多くありますが。サン○ーとか、○立も決していいとは思えません。
    個人的にはモーター物は三菱一択ですね。頑丈ですわ。高いですけども。

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  2. バイ・デザ❑ン、昨年破産しましたね。3年も持たなかったという………
    TVは、どこのメーカーというのは無いのですが、個人的なこだわりとしては「展示品」であることが前提にありますね。
    何しろ、客に見せても問題ないと判断され、なおかつ展示されていた間、動作していたわけですから、初期不良についても品質についても、同じ新品同型品と比較しても安心感が違いますw

    >個人的にはモーター物は三菱一択
    同意です。
    エアコン関係は三菱じゃないと、どうにも……

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