2014年6月26日木曜日

審査の力量(考察中)

本日は雑誌の裏です。

特にISOの審査員に限定した話ではありません。

外部の審査を行う審査員や内部の業務状況を監督する内部監査員。


 審査や監査において「要求される力量」とは実際のところ、どういったものなんだろうか?
と言うものです。

チョットその考え方がよくわからないので、自分の中の考えをまとめる為に筆をとります。






 まず、ISOの9001にしろ14001の世界にしろ、内部監査においては「内部監査研修」に類似するものを受講することを要求しているケースはなんだろうか?

 当社の場合、力量の要求にそのような「外部機関による研修」が力量証明の一つとして文章化されてしまっている。

これは、私が環境管理業務に携わる前から規定されているルールである。


まずこのような環境についての考察。


そもそも論として、どのような手順で審査や監査側に必要な力量の特定作業が行われ、どのような経緯を経て、審査や監査側にこのような要求を化したのが不明。

なので、当時設定した関係者に問い合わせてみた。
しかし、明確な回答を得ることが出来なかった。
得られた回答は、、「そう言う物だ」とか「みんなでこうしよう」という状況下で決定されたもので、根拠や特定作業という物は一切なかった。

つまるところ、一部の職員が会社経営のシステムを私物化したようなものなのだと結論付ける。


 なお、この件についてNOと言ったが、すでにある既存のルールに対して、NOを言うにはとてもエネルギーが居るもので、変えることが出来なかった。

Noを言うために、外圧を利用するケースも少なくは無く、その意味では、審査員を利用したこともある。(観察事項には書かれないが、審査での口頭指摘と言う形で発言してもらい、メンドクサイ先輩を黙らせるのに協力してもらっている。先日の審査でもお世話になったw)
 この件についても審査員に「根拠を当社に対して訪ねて欲しい。そして、内部監査における環境側面の特定が不十分という指摘をしてもらってもよい」と要求してみた。外部機関の研修やら講習が、こちらの要求している監査に必要な力量を補てんするものかどうかの検証すらされていないことに対して、指摘してほしとも。
しかしながら、「外部機関の講習」と言うのがまずかったのか、逆にお褒めの言葉をいただくというバカらしい結果となった。

次に、じゃぁ要求されている力量ってのは何か? まだ結論が出ませんので回り道します。

ISOに教化された人の場合、「ISOの要求事項を満たしているかどうかを監査する」と言うのを真顔で言います。そこに疑問すら持っていない人も少なくは無いようです。
しかし私の場合、「ISOの監査」なんてものは「ISOの事務局」 くらい、ナンセンスな物だと思っています。

しかし、世の中の教化された監査では
  1. 環境方針は何がありますか?
  2. 教育はいつ受けましたか?
  3. PDCAサイクルとは何か説明してみてください。
  4. 一次文書、二次文書、三次文書とはなんですか?
  5. あなたの業務における環境目標・目的は何がありますか?
  6. 不適合とはなんですか?
 このような設問がまかり通ることもあります。
 え、冗談だろう? ハハハ、トウシャのカンサじゃこれがまかり通っていますよ。
 私のイメージし、実際に内部監査責任者をやった時は、こういうのは一切排除し、業務規程のルール通り業務どおり進められているか、法的要求事項に基づき任命された責任者は誰か? その任命された責任者の業務はなにか? といった観点から監査しました。経営層や環境管理責任者からは何も言われませんでしたが、ISO事務局からはバッシングを受けて一回で終わりました。いや、悩みましたよ。どこがおかしいかが理解できませんでしたので……

では、経営層はこのような視点、いえ、このような事を現場に求めているのでしょうか?

望んではいないと思うんですが……しかし、放置されています。

 望んでいないのに経営層が内部監査を指示する理由及び外部認証機関に監査を要求する理由は何か?
  1. 内部監査の場合、ISOの規格要求で「内部監査を定期的に実施しろ」と言うものがあり、内部監査のための規定でやるとなっているから仕方がなくやっている。
  2. 外部認証機関に監査を要求する理由は、ステークホルダーから認証登録を要求している為、要求事項を満たす為に已む無く実施している。
このあたりかなと。

この程度の理由で内部監査や外部審査が行われているのであれば、内部監査員に要求される力量はどういうものだろうか?
ISOの認証登録さえあればいいので、内部監査なんて適当でよさそうですが、あまり適当にすると外部審査でチェックされた時にめんどくさい指摘をいただきそうで、、、というのもあります。
とはいえ、アホな力量のための訓練をするのも馬鹿らしい。

後者における外部審査員に要求される力量はなにか?
この件がある意味本題になるかと思われます。

しかし、その力量を特定して教育を施しているのはJABと言った認定協会やISOの総本山です。
彼らがどのような要求事項に基づいて必要な要求内容や監査のための力量を特定したのか?

ISO業界の現場との剥離した審査の原因は、これを紐解いていくことが必要かもしれません。


本日はここまで。




3 件のコメント:

  1. 私がISO認証をした回数は数え切れず・・・というとウソになりますか(笑)。どこでも内部監査を教えて実施させたわけですが、ISO規格にあるかたというのはしたことがありません。ISO規格をどのように満たすかはマニュアルに書いてあり、具体的には社内文書に展開されるでしょう。するとISO規格適合か否かをみるには、会社の文書、規定とか手順書と呼ばれるものに書き表されているわけです。ですからめんどくさいことを言わず、会社のルールを守っているか否かをチェックしろと言いました。徹底的にチェックさせたものです。それは管理者から支持を受けました。会社のルールを守ることは当たり前のことですから。
    手順書がISO規格を満たしているかどうかは、マニュアルをチェックして合格しなければ審査に来ないというIAFのルールから当然です。
    つまり内部監査員に要求されう力量とは、会社のルールを掌中のごとく知っていることです。まあ新入社員では無理でしょう。ISO規格?そんなもの関係ありません。

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  2. ごめんなさい、書き方が良く分りません
    匿名ではなくおばQ!です

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    1. おばQ様、まいどです。
      >匿名ではなくおばQ!です
      了解です!

      >内部監査員に要求されう力量とは、会社のルールを掌中のごとく知っていることです。
      私もそう思います。 業務監査ですから、やってる業務のチェックをすればよいという認識です。

      すくなくとも、外部の講習を受ければ力量を得られたり、スキルアップするようなものではないはずなんですが、、、

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