本日は感想です。
内容を呼んだ感じでは、水分子クラスターを破壊することで、植物の根から水を吸収しやすくするシステムで、未吸収の水の量を減らすことで結果として植物の育成に必要な水の量を減らせる。と言う仕組みと思われます。
日本でも、農業では水を巡って部落間での殺し合いの歴史があります。そういった時代に欲しかった技術かもしれません。
とはいえ、水車などを利用した治水システムが発達してきたので、それはそれで悪くないのでしょうが………
ちなみに、お隣の韓◎では、日本の水車をパクろうとして、結果的に作ることが出来なかったという歴史背景があります。
農業用に使える云々と記事ではありますが、一般的な農業用の用水に併用するのはぶっちゃけ現実的ではないと思って居ます。
まず第一点は、クラスターを破壊しても元に戻る性質。
記事では水クラスターは元に戻らずに維持するとありますが、チーム散布にしろ、土壌を使用しないにしろ、それ専用の設備の準備に維持費がかかるという点です。
水晶農園(ビニールハウス)ですら、冬場は灯油代がかかる点と、空気循環させなければ病気になるという問題があります。
農業の用水は基本的にポンプでくみ上げる電気代と配管やらポンプの維持に掛かる費用で、壊れたりするとその時に三十万やら四十万と修理に掛かりますが、まぁそれだけです。
(このあたりの費用も場所や修理方法などで違いますけど)
なので、使用する水の量が1/10になるので設備投資しても、9/10の水代はほぼないのと一緒ですから、ペイすることは出来ないわけです。
物流コストについても、砂漠で育成できるとありますが、土壌改善に莫大な費用が掛かります。設備投資分を合わせれば現実的ではなく、また砂漠の場合は砂の粒子が設備を破損させたりしますから、維持コストも跳ね上がります。
環境の良い所で大量生産を行い、大量輸送した方が安く済むでしょう。
密閉された空間についても、土壌の肥料改善や植物の育成問題(外敵からの刺激が無いことによる成長阻害)及び光源についても考慮が必要となります。
それらを考えると、需要がありそうなのは補給が困難で自給に頼るしかない環境、、、まず、宇宙船でしょう。 打ち上げのコストは高いですからね(100億~200億)
排泄物から高温によるメタン発酵設備及び肥料化など、課題は多いですけど。
次は、育成の難しい植物を栽培には向いているかもしれません。条件の厳しい環境でしか育たない植物では、植物柄の栄養補給はわりと重要でしょうし。
最後は、記事は「水」とありますが、ではほかの「液体」のクラスターは破壊できないのか?と言う点です。
つまり、植物を育成させるためのものでは無く、研究用途としてはどうなのか? と言う点です。
個人的にはクラスター破壊された「水(及びその他)」は「洗浄水」としてどの程度の性能を見せるのか?と言う点にも着目しています。クラスターは破壊されたままではなく、再びクラスターを形成する動きを見せますから、機器や配管などの汚れを吸着しやすくする性質を持たないかなー?と言うもの。
以上が、記事と技術の感想です。
感想に挙げたとおり、植物の育成に限定するのは、なんだかもったいないですねー。
クラスター破壊によるPCBの無害化とか、そういうことも出来ないもんかなーと、記事はともかく技術は夢膨らみますですw
「水 クラスター 嘘」でググると、色々と出てきますが・・・そもそも、水のクラスターの大小を測定する方法自体が無い(笑)という話もあります。
返信削除水の世界はまさに「水物」で、昔から「磁気水」とか「水素水」とか「イオン水」とか・・・
昔、そのテの水で「酸化水」というのがあって、部品洗浄に使ってみた記憶がありますが、「効果」はまったくありませんでした。チャンチャン♪
毎度です。
削除記事の内容が全くの嘘だと、それはそれで面白いんですけどね。じゃぁ、何が要因で水の使用量を減らせることが出来たのか?と。
後は個人的に、水はどこまでできるか?と言う興味もあります。
工業製品の洗浄もアセトンやフロンから水(超音波など)と言った感じにシフトしてってますから、安価な水での洗浄能力が上がることを期待しているんですよね。
まぁ、結局脱水で別の薬品(IPAとか)を使わざるを得ないのが現状ですがw
この研究所のブースを取材した寺平です。 記事は3倍の成長と1/10の水の消費という実績を信じてのものです。 この実績が崩れれば私もこの技術を否定します。
返信削除次にクラスター破壊の維持ですが、マイクロ秒がミリ秒に変わるという非常に細かいレベルでの話です。 この部分も単なるミストとの比較実験が必要になると考えています。
物流に関しては消費する場所で生産して、高価な水道水で育てることにより、収穫した作物の移動が少なくなり、それによるコスト削減が出来ると考えています。
農業の真の工業化を目指すためにはこのような、安定した入力方法が必要になると考えています。
寺平長由様。お返事ありがとうございます。
削除個人的にこの技術は興味深いと思っております。
>物流
もうしわけありません。もしかしたら、お互い想定するイメージが違うかもしれません。
水道水が来ており、家庭菜園の範囲でならおっしゃる通りかと思われます。
それ以上の場合、コストを考えると厳しいというのは変わらない感想です。
まず水道水が来ている地域では、道路などのインフラは十分整備されているでしょうから、大量輸送のコストにはかないません。
コストを下げる要因として水代を上げられておりますが、水の安い日本でさえ、価格競争にかなわない及びTPPが締結されればもっと厳しくなると予想されます。
次に元々人件費が安く水道も来ている地域で水道に農業用水を依存せざるを得ないような環境を想定したとしても、次の問題としてこの技術では、大量生産は微妙と言う点です。土壌を使用しないため、対応する機械がありません。そのため、収穫はすべて手作業になります。そうなると、原価の安い野菜などは生産には向かないのではないでしょうか? この時、対抗馬になってくるのはトウモロコシあたりかな?
これらの条件を含めてもコスト削減できるというという場合、高地を予測しますが、今度は水道が完備されているか?と言う点と設備を導入し維持するにはそこそこ裕福な環境じゃないと厳しいので、本当に農家としてやっていけるのか? と言う疑問があります。
以上より、それなりの規模で農業をやろうというのであれば、やはりコスト的に割が合わないのではないでしょうか?
せっかくですから、少しマジレスを。
返信削除まず、「千分の1秒」の意味が不明です。何らかの装置によって「クラスタを小さくした」状態から、0,0001秒以内に植物へ水を供給する方法があるのでしょうか?装置から植物の根に至る過程で「0.0001秒」以内に届けられるとは思えません。そりゃワープですよ。
次に、上記の問題を無視して「千分の1秒」で元に戻ってしまうとしたら、植物の根に入った瞬間に元通りでは?何故、植物に浸透した後はクラスタが「小さいまま」維持できるのでしょうか?
それから、前述もしましたが「クラスタを小さくした」と証明できる方法はあるのでしょうか?また、その状態の維持をどうやって測定したのでしょうか?
それと、1/10の水量というのは植物のコンテナ工場などで極小給水管理すれば不可能ではないと思いますが、元の比較対象をどうベンチマークしたのでしょうか?
また、雑菌や病気に強いように書かれていますが、換気はどうしているのでしょうか?空気中の雑菌には?仮に高性能フィルターによる全量ろ過としたら、コストがエラいことになりそうですが?
まだあります。記事には「放射性物質の吸収を防ぐ」とありますが、肥料三要素のひとつである「カリウム」はレッキとした放射性物質ですが、それは?
もうひとつ、ついでに言えば植物の苗やタネに最初から付着しているであろう、バクテリアや雑菌は無視しているのでしょうか?
「3倍の成長」が何とどう比較したのか知りませんが、これだけ厳密に管理しているのであれば気温も管理しているはず。そうするとその植物にとって絶好の気温だけを維持すれば、路地で生育する場合に比べて成長速度が早いのは当然かと思います。
例えば、水の浸透性能ひとつとっても、水温を高めに設定するだけで大きく変わるハズです。
ま、鶏的にはオモシロ科学のひとつに思えてなりません。
容赦ないっすね。
削除そこまで言うと「本当にクラスターを破壊できているのか?」とか、水道水には植物の育成に必要な「リン」「窒素」が含まれていないので、そもそも農業用水としては不向きで、別途用意をしなきゃならないとか際限がw。
はっきり言って、この技術は農業向けじゃないでしょう。
結果、確認方法が無いのであれですが、興味を持つにいたったのは、破壊されたクラスターは元に戻る時、「不可逆」なのか「可逆」なのか?と言う点です。
おそらくは「不可逆」だと思ってますし、「戻る」性質と「不可逆」と言う性質及び、「水以外の物質も破壊できる」のであれば、他の分野でも生かせるのではないか?という結果に至ったわけです。
今のままのオモシロで終わるか、意味ある物に昇華するかは、中の人次第でしょう。