2013年10月22日火曜日

中国の大気汚染の原因は、

本日は感想です。

記事:大気汚染は市民の調理が原因!? 北京市政府担当者の責任転嫁に、ブーイングの嵐


中国では行政側が
「中国人の伝統的な調理法もPM2.5の濃度上昇に少なからず貢献している」
とコメントしたそうです。

行政の認識の低さをネット住民はバッシングしているようですが、市民や民間食堂が使用する「下水油(地溝油)」の問題は、濾過したところで濾過材の廃棄時を適切に実施しなければ、高濃度の汚染物質が排出されるという問題があります。
また、一昼夜程度での濾過では微細粒子の除去は難しく、除去されなかった粒子が調理時に排出される。
さらに、大気汚染問題にまで発展した汚染物質は最終的にその多くが下水に流れ込み―――と言う循環を繰り返します。

更に追加で、彼らが使用している車の燃料についてもかなり疑問があります。
それは車のガソリンです。
ガソリンからは硫黄酸化物と窒素酸化物が排出されます。
日本で流通しているガソリンの場合、ガソリンの中に含まれているこれらSOXとNOXは法定基準値を下回っておりますが、中国の場合はこれがどれだけ守られているか?
トラックなどの軽油も同様です。
特にあの国は国土が広いですから、適切な除去装置を積んでいなければ相当量の汚染物質を排出する形となります。

ソース:自動車排出ガスによる大気汚染の健康影響

日本も同様ですが、大気汚染は特に都市部において顕著に表れます。

行政の問題認識のあまさを指摘していますが、本当にそうだという根拠は残念ながら存在しないのが現状です。日本でもエネルギーの使用量は、産業部門は50%に届きません。

エネルギー白書より
ソース:部門別エネルギー消費の動向

これらのデータより算出すれば、仮に500あるうち、単純に家庭が原因による汚染の範囲は一割~二割と見ることが出来ます。(民生部門の50%が家庭部門のため)
これに、自家用車などの数値を入れれば、二割は確実に超えるでしょう。

記事:中国各地で再び大気汚染悪化 有害物質含む霧で市民生活にも影響
記事:中国ハルビンの大気汚染、計測器振り切れ最悪の「爆表」に

収穫を終えた農地での焼却作業をやめるよう指導に乗り出した。
日本の野焼き規制はダイオキシンやCO2が理由ですが、中国の場合は違うようです。


結局、中国の大気汚染の原因は、細かいことを言えば「自分じゃない」と言う考え方が一般化しているところが問題なんだと思います。
この悪循環、一体何処まで行くのやら・・・・・・・・

2 件のコメント:

  1. 軽油って言うか、向こうなら平気で灯油を使ってそうですね。日本でも20年ほど前の名神高速なんかはトルク不足で坂が上がれなくってヒーヒー言ってるトラックとか、フツーにいましたし。あれはまるで蒸気機関車のようでしたっけ。
    なまじ国土が広いと「大事にする」とか「勿体無い」という発想ではなく「よし!次行ってみようか」になるの鴨。

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  2. 名古屋鶏様、まいどです。
    >向こうなら平気で灯油を使ってそうですね。
    確かに、仰る通りですね。場合(価格)によってはA重油すら使ってそうですね。ゴミ収集車の燃料で下水油を使う国ですし、そのくらいはやりそう・・・・

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