本日はどうでもいい雑記です。
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記事:日本コカ・コーラ、缶入り大半は10円値上げ 一部は増量や価格据え置きも
以前の記事:缶コーヒーが130円?
「柾さん、何にらめっこしてるんですか?」
「家計簿」
「か、かけいぼ!? そんなのつけてたんですか?」
「つけてたよ。といっても細かくはないけどね」
「それで、なんでそんなに厳しい目を」
「ああ、まぁ見てみるか?」
「うす」
「このグラフは?」
「購入数量と支払った額の推移」
「灯油だけ単価があるのは?」
「灯油の購入は季節変化もあるから、変動が激しくてな。うまく比較できないから盛り込んだ」
「そっすか。これをみると、、、減ってるんですねぇん? 水道が」
「比較年度直前に、水道の場合、下水の最低基準水量の引き上げが行われてる。だから、その前の年度までの支払額は一段下がってたよ」
「水道使用量の変動に対して支払額の変動がないんですね。こういうデータを見ると、節水する意味ってないんだなって思いますわ」
「以前、節水の為に風呂の残り湯を洗濯に回してたことがあるんだけど、20%くらいは削減できたよ。とはいえ、濯ぎに残り湯を使うわけにもいかないから、それ以上は厳しいかな」
「まぁ、グラフを見るとガクって減ってますね。でも値段に直結していないのは?」
「基本料金が高いっていうのもあるんだけど、何気に単価も上がってきてたのが原因だな」
「水ってなんで値段が上がるんでしょう?」
「よくわかんね。ただ確実なのは、他のところもそうだけど、インフラ供給会社ってのは、節約節水節電の3節による収入減に対応しているように見えるな」
「いわれてみれば、日本じゃなんだかんだの法規制で省エネ家電やら低燃費車やらエコジョーズやらエコキュートやらで、エネルギー効率は向上してってますけど、その分光熱費が下がったという話は聞かないっすね」
「パソコンやTVも昔は節電は考えてなかったけど、今はかなり改善してってるしな」
「光熱費に影響しないのは、やっぱり灯油のように他の単価も上がって行っているわけですよね? やっぱり原油高の影響なんですか?」
「それは無視はできないかなぁ」
※省エネルギー庁:わかりやすい「エネルギー白書」の解説 より
「こんな感じ」
「激高してますやん」
「そうだけど、とはいってもデータは2005年までしかなくて、ここ最近の原油高のデータと比較するには適切じゃないのは間違いないかな」
「ここ最近のデータはないんですか?」
「各省庁からはちょっと探し出せなかった。たぶん、統計庁あたりに各年度のデータはあるんだろうけと、推移データはどうだろう」
「家計簿のグラフとは比較できないと?」
「いや、だから別の所から持ってきたのがこっち」
「みずほ総合研究所からのデータね」
「2010年から11年でぐっと上がってますね。それ以降は横ばいみたいですけど」
「2011年というと、東日本大震災が発生した年だけど、それ以前から上昇がみられることから、震災は要因から外してもいいだろう」
「電気料金の上昇は、原油の仕入れ値が上がったからっていう話がありましたよね? これを見ると、そんなことはないように見受けられますが」
「当初は緊急で原油を調達しなければならなかった背景もあるから、単価を高く見積もられていてもおかしくはなかったけどね」
「震災影響で原発が止まった件ですよね? でも、人の弱みに付け込んで値段を吊上げるってのは、よくないですよね」
「まぁ、それは例外としても、そこからすでに三年。新しい調達計画は増量分も含めればいいし、計画スパン自体が10年単位で中間期だけ一時的に値上げっていうならまぁ納得できるけど、そういう情報なく『原油価格の高騰で単価を上げざるを得ない』だからね。ガスの調達はまた別だし」
「実際、どのくらい単価が上がってるんですか?」
「灯油の場合、LあたりH19年は66円。今現在は101円だね」
「1.5倍!? 原油のグラフじゃ、1.5倍まで上がっているんですか!?」
「この場合、単価が35円程度はあがっているかどうか? だろうね」
「右肩上がりで35円の範囲に入っているようですね」
「ピーク自体は2005年だと思う。問題は2011年以降はほぼ横ばいなのに対して、様々な物価が右肩上がりの件だろうね」
「もしかして、円安が原因ですか?」
「違うとは思おうけど、円安円高というよりは、ドル高、ドル安を見た方が良いと思う」
「右肩上がりなんですか?」
「ドル安方面に推移はしているよ。とはいえ、2011年極端な変動の要因はイラク情勢じゃないかなぁと思ってる」
「じゃぁ、違うんで?」
「為替相場の影響で20円、情勢不振で30円とすると、50円近く仕入れ値が上がったって見ることが出来れば、確かに灯油価格の高騰は納得できるかな」
「そういう風に言うってことは、違うと思っているんですか?」
「円も上の原油価格も、2012年ごろに今の水準でわりと安定してってるからね。それに合わせて右に倣えなら納得できるけど、徐々に値上げしているだろ? だから、違う理由だと思ってるよ」
「別のところに高騰の理由があると?」
「最初は電気代かな? と思ったけど、電気代の値上げは昨年の9月頃だっけ? と割と最近だしそれも違う」
「じゃぁ、何が理由なんですか?」
「さあ? でも、『原油高騰による』というのは、建前だろうとは思うよ。値上げした場合、消費者からのクレームがあるから、その対応として相手先に理解を求めやすい理由であるからね。でも考えてみて欲しいのは、さっき述べたように50円近くとは言ったけど、仕入れ値の話でしかないわけだ。単価のうち、原価としてどの程度割合を占めているか? と言うのはがっぽり抜けてるから、単純に原油が30円上がったから売値も30円上げるというわけではないのよ」
「うわ、難しいっすね」
「例を挙げれば缶コーヒー。原価の内、中身の液体は数円で、そのほとんどは容器の値段だっていうだろ?」
「ああ、なるほど。灯油は言ってみればその液体に当たると」
「原油から精製されているから、その精製に使用された人件費なんかも含むしね。とはいえ、ジュースなんかよりは影響は受けやすいことは間違いないから、値上げ額に対して何%かは影響は受けているとは見てるよ」
「他にはどういった要因が考えられるんですか?」
「全体的に物価は上がってる……だけど、灯油やガソリンはそれに一線を引くくらい、変動が激しい。その差はどこから来るか・・・・・・・」
「(ごくり)」
「わかんねーw」
「って、わかんないんすか!?」
「調べてみたけど、出てこないんだよ。表に出てくる情報じゃないんだろうなぁ」
「つまり、表に出したくない理由があると」
「予測で良い?」
「かまいません」
「まず税金。日本は法人税が世界でもトップに高い。所得税も上がってるじゃない? 保険料も上がってるし、そういった税務関連。特に法人税」
「法人税っすか?」
「来年は若干下がるらしいけど、、、2012年に復興税で10%加算されたから、その影響」
「10%!? それはでかいんじゃ」
「でかいね。でも、なんだかんだ理由つけるだろうから、来年になれば単純に10%下がるってわけにはならないだろうね」
「へぇ。ほかにはあるんですか?」
「人件費」
「人件費? 給料って上がってませんよ?」
「言い方が悪かったかな。 日本の会社ってのは、未だに年功序列が原則で、毎年と給料が上がってるところは多い。うちもそれに倣ってるしね」
「それって、変動の要因になるんですか?」
「問題は、職場の平均年齢が上がることなんだよ。現状、新入社員の獲得には厳しいけど、退役者には優しいんだよね。なんでかはわかるよな?」
「権力を握ってるのが、退職を控えた層だからですよね」
「うん。だから、退職後の再雇用制度とか使うから、職場の人数が減らない。そうなると、平均年齢だけが上がっていくと」
「人件費もそれに比例して上がるっていうことですか?」
「うん。それが商品の売値にまで影響を与えている点」
「ありそうで、そこまでの額なのか?って言う気もしますね」
「最後は、、、ガソリンの消費量かな」
「????」
「単純な話で、スタンドってのはガソリンで儲けているんじゃない。洗車やオイル交換っていう部分で儲けていたんだよ」
「『いた』?」
「俺個人の感想だけど、灯油やガソリンの10年前に比べると買に近い値段になっているよな?」
「確かに、ガソリンが100円超えることは無かったっすね」
「高騰の大部分は、イエローハットとか、そういう『スタンドが主な収入源としていた部分を専門に扱う企業』が出てきたことが原因とみているんだよね」
「収入源を奪われたから、別の部分で収益を上げる必要が出てきた結果、というわけですか?」
「そう。車の販売をメインにして、そうったメンテナンスは町の自動車工場やらに任せていたメーカーでさえ、その手のサービス競争に加わるようになったくらいだし、厳しいんだろう」
「でも、セルフなんかももう一般的ですから、人自体減らして対応しているんじゃないんですか?」
「減らしても限界数ってのがあるからね。ぶっちゃけ、アルバイトの人件費と正社員の人件費は二倍近い差があるとみてもいいから」
「二人減らさなきゃ、一人分にならないと」
「うん。まぁこれは10年以上前と比較した場合の値段の差の原因。まずそれを念頭に置いておいてほしいんだよね」
「念頭?」
「『スタンドはガソリンで収益を得ている』ってことと、それの割合は昔と比べて全然違うという点」
「了解です」
「で、消費量ってことは、販売数量の事を指している」
「数量が問題だと」
「うん。今の社会の流れは、車の低燃費化による消費量の削減だろ。で、どういう形にしろ、プリウスやら低燃費車は補助金なんか助けもあって、かなり数が出たわけだな。で、燃費が向上した結果、ガソリンの消費量、、、つまり、スタントにとっては収益が減っていってしまっているというわけ」
「ああ、わかりました。減った分の収益をガソリンの価格に上積みしているってことですね」
「そいうこと。灯油の需要はガソリンほど変動は無いにしろ、ガソリンで得ていた収益の不足分を灯油の方にもまわしたっていうのが、俺の個人的な見解ね」
「でも、なんとなくわかりますよ。同じ地域でも場所によって結構値段が違いますもん。ガソリンはそれほど大きくないけど、灯油は下手したらLあたり10円~20円違ったりもしますし」
「20円も? う~ん、スタンド、といか、そこに入っている会社って、周辺の同じ商売している会社と価格協定を結んでて、それほど値段に差が無いようにしているはずだぞ。だから、同じ通りのスタンドの価格はほぼ同じ……ああ、出◎系列か!?」
「あれ、◎光ってなにかあるんですか?」
「いや、まぁ、うん。それは今回の件とは違うからまた今度な。話をまとめると、そういった要因が考えられるってこと。ただ、裏付ける情報がないから、あくまで憶測な」
「うっす。でもまぁ、理由としては納得できなくもありません」
「でまぁ、家計簿と睨めっこしていたのは、もともと石油ストーブを導入した理由は、電気ストーブやエアコンを使うよりも安いだろうという理由があったんだ」
「そう言う理由があったんですか?」
「ぶっちゃけ、ハロゲンや赤外線ヒーターの方が早くあったかくなるからな。こたつっていう手もあるし」
「こたつ? ないんですか?」
「ないね」
「ええっ!? あんた、日本人ちゃうの!?」
「おいおい。そこまでいうか」
「いや、でも・・・・」
「こたつは人を堕落させる。というか、入ると出たくなくなるからな。戒める為に、我が家ではこたつは禁止してるんだ」
「はー。理屈は分からなくはないですけど……」
「話は戻すが、光熱費の高騰、というか、さっぱり削減できないし、これから上がることも念頭に入れると、どこかで切り詰めるなり、効率化を図るなりをしなきゃならねーんで」
「睨めっこしていたと」
「そういうこと」
「おれっちなら、、、」
「おまえ、前の話が本当だと、結構生活きつきつじゃないのか?」
「ああ!! そうだ。コーヒーの料金が上がるんでした!! やべー。まじやべー」
「で、どうするんだ?」
「減らす、、、いや、もう値上げするメーカーのコーヒーは飲まない!!」
「ニュースでは、コカコーラが上げるって言ってたな。サントリーにでもかえるのか?」
「他の会社も併せて上げるっすよ。前もコカコーラが先導切ってあげたはずっすもん」
「それはしらんけど、そうなのか?」
「うっす。そんなにうまくもねーのに、殿さま商売しやがって!!」
「さっきも言ったけど、殆どが容器の代金だからな。小売店で買うならともかく、コンビニや値下げしていない自販機で買う場合、『税金の方が高い』という、笑えない状況になるぞ」
「いまでももう、そうなってんじゃねーすか? 中身増量すると話にありますけど、すぐに戻すのが目に見えてますもん」
「確かに、値段そのままで、容量減らしたバージョンも出てたなぁ」
「………やめた!! もう、缶コーヒー飲まないっす!!」
「おお??」
「会社のコーヒークラブ、入ってましたよね」
「ああ、月400円のヤツな」
「それに俺も入るっす。って、400円!? 安いっすね」
「豆で購入してるからだろ。国産の豆なんてほとんどないだろうから、通販で安く購入しているみたいだ」
「豆っすか?」
「ああ、途中の加工がないから、加工費も無い。湯沸し室でミルつかって粉にして、フィルターかまして作ってるぞ」
「めんどくさそうっすけど、惹き立てはいいっすね」
「下手な添加物も無いしな。そういう背景もあるから、400円で間に合ってる」
「うし、それを聞いて決めました。脱缶コーヒー!! コカコーラめ、ざまぁみろ!!」
「・・・・・」
「なんすか、その目」
「会社はともかく、家じゃ何呑むつもりだ」
「…………あ」
――終わり
ウチの工場に入っているカップ売り自販機のコーヒーは10円値上げの上に、味が悪くなってました・・・(泣
返信削除鶏様、まいどです。
削除味が悪くなったのは最悪ですね。
カップ売りなんて、原価は非常に安いでしょうに……