2014年3月15日土曜日

日本の平均気温最大3.5度上昇

記事:環境省、今世紀中に日本の平均気温最大3.5度上昇との中間報告案
環境省は3日、1年を通じた平均気温が、今世紀末までに2.5度から3.5度上昇するとの予測と、その影響をまとめた中間報告の素案を明らかにした。
環境省がまとめた素案では、今世紀末までに、真夏の最高気温が2度から3度、冬の最低気温は2.5度から4度上昇すると予測されている。

平均気温が上がるらしい。

これはいったいどこから来た数値なのか? というのを探してみると、このようなものが発見できた。


資料:2.日本各地における気温等の長期変化傾向(気象庁より)



このあたりの平均上昇温度の数値が、この見解に使用されている数値に近いものを見せている。

しかし、気象庁の見解として、まずこのように記載されている。
○全国の主要都市における気温の上昇傾向は、都市化の影響が小さいと考えられる地点に比べて大きく、この特徴は冬季と夜間に顕著である。熱帯夜日数は増加、冬日日数は減少している。
○札幌の気温は、夏季の平均気温と最高気温を除いて、日本の三大都市(東京、名古屋、大阪)に近い上昇傾向を示しており、都市化の影響が現れていると考えられる。
都市部の気温変化は、都市化による影響だというもの。

つまり、『都市化の影響で気温が上昇する』という考えを持っていることがわかる。ようするに、ヒートアイランド現象のことでしょう。
ポイントとして、環境省の見解が、このヒートアイランドの影響を除外したものであるかどうか? というのは重要な要確認事項でしょう。

同資料内の17地点平均では1℃の上昇にとどまっている。

また、資料には熱帯夜日数があるが、上昇傾向を見せているのは南東北までで、札幌ではほぼ発生していない。

さらに、北海道地方の観測地点として札幌、稚内、旭川、網走、釧路、帯広、室蘭、函館について温度傾向が示されている。
そこでは平均で約一℃の上昇傾向を見せている。

しかし、当資料は、ヒートアイランドの影響がどの程度平均温度の上昇に寄与しているのかわからないとも記載されている。

北海道などの寒冷地における冬季のヒートアイランドに関しては、積雪の影響や人工排熱の相対的寄与度などが十分に解明されておらず、冬季の気温上昇のトレンドだけから都市化の影響と判断することは出来ない。

また、先のデータにおける17地点においても、同様な位置づけで、ヒートアイランドの要因は除外されてはいない。
観測データの均質性が長期間維持され、かつ都市化などによる環境の変化が比較的少ない気象観測17地点(網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木(高岡市)、長野、水戸、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島)。ただし、これらの観測点も都市化の影響が全くないわけではない。


資料:北海道石狩地方とその周辺の夏季におけるヒートアイランド現象

これらの資料を見た感想を言えば、ヒートアイランドの影響を受けない地域は人里以外の場所で、四方にまったく町などがない個所しかないのが理解できました。

となると、この環境省の発表した平均気温が都市部の平均気温の上昇に符合することを考えると、使用しているデータは都市部のものを中心にして算出したとしか思えないのですが、どうなのでしょうか?

監視測定場所はどうしても、設置工事及び電源等の関係で、どうしてもインフラが整っているエリアを超えるところには設置しづらいというデメリットがあります。
昨年、最高気温をマークしたところでも、観測環境が不適切である旨が話題になりました。

参考:【観測地不適正】2013年最高気温40.1℃を記録の群馬県・館林市の「気象観測所」環境が悪い。

このような報告を見る限り、観測所のデータはヒートアイランドの影響を受けた結果の数値であることに間違いはないようです。
となると、気象庁の出している報告そのものは、あくまで局所的で地球の平均気温の話ではないので、間違いとは言えませんが、環境省の報告に合った数値は地球の平均気温でなければならないので、この件については誤った報告をしたというのが私の感想です。

正直なところ、どのような算出方法を行い、それが何を以て客観的なデータなのか? 環境省はきちんと示してほしいですねぇ……
ヒートアイランドの影響を除外しているなら、気象庁のデータは+3℃ではなく、+6度でなければおかしいですし。

以上を持った私の感想は

環境省地球が温暖化しているというウソの報告を行っている

以上、環境省の嘘の報告に関して、そういう感想に至った根拠を含めた形での報告でした。

2 件のコメント:

  1. 原△利権とズブズブの環境省としては「温暖化していないと困る」という・・・おや?こんな時間にd

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    1. 名古屋鶏様
      >原△利権とズブズブの環境省
      やっぱり、原発関連の機構は環境省の職員の天下り先、、、なんでしょうね。
      原発動かなかったら、会計検査院の検査で指摘されてしまうから、動いてくれなければ機構自体の存続すら危ぶまれるわけですし、、、
      やっぱ、環境省自体が要らない組織ですね。具体的なことはぶら下がってる独法やらに分投げてるわけですしw

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