2013年9月8日日曜日

マウス実験でダウン症からの回復に成功、米研究

本日は所見です。チラシの裏です。
ダウン症といえば、最近の話題(私が知る範囲であれば)

1.妊娠中の検査により胎児がダウン症かどうかを事前に知ることができるよー。
2.病院で(産婦人科)申請すれば、検査するよー。
3.子供がダウン症と判断されたら、中絶件数が増える!!(実際にそういうケースはあるようです。新出生前診断「陽性で出産断念」5.7% 岡山大調査
4.日本ダウン症協会:「我々は(新出生前診断導入に)反対する」

という流れだったかと思われます。


そこに

マウス実験でダウン症からの回復に成功、米研究

このような記事が。

人体には危なくてまだ使用できないようです。

他には下の記事のように
Translating dosage compensation to trisomy 21
ダウン症患者の持つ余分な染色体を不活性化することで対応しようという試みがあるようです。

これらの治療はまだまだ研究中ですが、克服することができる可能性。早く実現するといいですね。






で、終われば記事にはしません。ここが本題。

高齢出産、特に35歳以上の妊娠出産となると、胎児はダウン症になる確率が高いそうです。
20歳で1667分の1、30歳で952分の1、35歳で378分の1、40歳で106分の1、45歳で 30分の1となっています。一方、「ダウン症」以外で
何らかの染色体異常を持った赤ちゃんが生まれる確率は、20歳では526分の1、30歳では385分の1、35歳では192分の1、40歳では66分の1、45歳では21分の1になります。ダウン症と歩こう より
これらの問題が解決するということを意味します。
良いことなのでしょうが、克服してしまうとますます女性の婚期が遠のく高齢結婚に、高齢出産につながるんじゃないかなぁ?という危惧があります。

病気に対する治療ができることと、病気に無頓着になることは当然別です。
治療できることは素晴らしいことです。
とはいえ、仮にガンを克服できたとして、じゃぁ、放射線量の基準を上げようか。となるでしょうか? なりませんよね。

治療薬の開発を否定しているわけではありません。また、治療薬による病気への無頓着について言及する気もありません。
問題にしたい点は、ダウン症の事前検査を反対する人権屋に対する反論です。

技術が向上することで、ダウン症と分かったことにより中絶患者が増える。これは命の選別がされる。
人権屋が守りたいのはなんなのでしょうか?
「死なない」
ことでしょうか?
「生きる」
ことでしょうか?
命があることと生きることは違います。
そして、胎児ばかり目に言っていることに気に入りません。
育てるのは母親であり父親です。その人たちの生活に目を何故向けないのでしょう?

また、生まれていない胎児の命を大切にしようという行動は正しいことです。しかし、上で指摘した『病気に無頓着』やリスクがあっても高齢出産を選択する。
そういう『ダウン症の背景』について、コメントが殆どないことはどうなのでしょうか?

リスクに対しての緩和措置として、これらの治療は重要です。一種の救済手段でしょう。しかし、本当に必要なことは予防です。
リスクに対する予防になぜ人権屋は動かないのか?なぜその部分にもっと議論を拡大しないのか?
事前に知ることによるデメリットばかりを矢面に立たせ、メリットについてはあまり語らない。声が大きくない。
なぜなんだろう?と疑問に思います。

個人的な主観として、すべての人間の行動には利害関係が働いています。その観点から、彼らの利害はどこにあるのか?
もしかしたら、私の考える彼らの利害の前に、彼らの主張を広める者(マスゴミ)の利害を考えなければならないかもしれません。その利害を除外して初めて、人権屋の利害が見えてくるのかもしれません。

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