2013年9月11日水曜日

シリアと汚染水とオリンピック

タイトルに特に意味はありません。単に、その三つの話題が多いというだけで。

シリアで使用された化学兵器はサリンだそうです。
記事:シリアでのサリン使用の証拠入手、米国務長官が発表
記事:英も「サリンの証拠入手」 シリアで採取、首相が言明
記事:化学兵器放棄ならシリア攻撃回避…オバマ大統領

毒性のある化学物質であるサリンを故意に使用したシリア側は非難されるべき話かもしれません。とはいえ、故意でないとはいえ、毒性のある化学物質である放射能物質(ストロンチウムやセシウム)を放出し、環境汚染させた東京電力、及びその緩和措置が一向に進まず事態を悪化させている日本政府もまた、非難される話としては道理といえましょう。

が、検察はそうはとらえず、関係者を不起訴としました。

記事:東電原発事故 菅元首相ら42人を不起訴 検察当局「地震、津波の予見困難」

この判断について、焦点がなぜか「事故を予測できたか?」という部分になっているのに疑問を感じます。被害を拡大させたかどうか? 緩和措置を邪魔しなかったかどうか?という、過失に該当する部分に焦点を置いていない検察に疑問を抱きます

そのような中、新たに汚染水の漏えいという事実が浮上。
東電がこの事実の公表をどのようなタイミングで実施したかは不明ですが、もし発見してしばらく公表していない場合は、隠匿していた罪を問われることでしょう。(刑法に引っかかるかどうかは不明ですけど)

そんな事実背景のあるなか、安倍総理は2020年のオリンピック候補地を決定するスピーチの場で「汚染水はコントロールされている」という発言の元、2020年のオリンピックが東京になりました。
この時のスピーチの詳細がソースごとに微妙に違って困ります。「状況がコントロール」と「完全にブロック」では意味合いが違ってくる。

開催地の放射線量そのものは問題はないと思いますが、問題となるのは海産物を含めた食品。
出荷され流通に乗った物は、規制基準値を下回るとはいえ、問題になるのが「ストロンチウム」でしょう。測定方法は問題ですし、セシウムは反として体外に排出されるのに対して、ストロンチウムはカルシウムと置き換わる点です。
脊髄付近の骨と置き換わってしまった場合、最悪白血病にもなりますし、セシウムのように体外にはなかなか排出されません。

日本人の場合はアルギン酸を日常的に摂取しておくことで、吸収を防護できますのでそれほど神経質にならなくてもよいでしょうが、海外から来た方々の場合はそうはいきません。
オリンピックともなると、海外からたくさんの観光客も訪れることでしょう。
その時、放出された汚染水、地下浸透し地下水と合流し湾内に排出された水の中に含まれるストロンチウムが、生体濃縮されて状況は今より悪化するような懸念もあります。

これらにどう対応及び配慮するというのか?

おそらくですが、現在、安部総理は何も考えてないと思っております。
2020年には自分が総理じゃなくなっているからかなり他人事ですしね。

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