2019年1月30日水曜日

温室効果ガスの罠

このような記事が書かれていた。

世界のCO2総排出量、4年ぶりに増加=国連

温室ガス削減目標の3倍必要 パリ協定達成へ国連報告


要約すると「温暖化が進んでいてこのままじゃヤベーよ。削減計画を達成してもやべーよ。もっとCO2を削減しよう」という内容。

この手の記事や官公庁及び研究者達の主張をそのまま受け入れてしまっては、様々な罠にはまり情報を正しく認識することが出来ません。
仮に、発電所を全て太陽光や原子力に変え、人の生活から呼吸などを除いて一切CO2を排出しなくなった場合、温暖化をとめることが出来るのでしょうか?という部分について、確約しておらず、殆ど触れていないという事実が背景にあると言うことを忘れてはいけません。

その上で、まずは記事内にどのような罠があるのかを分析していきます。


罠1

空気中に含まれるCO2濃度が昔に比べて倍近くなったと言う話が主に主張されています。


こんな感じのグラフです。

詳細については推移グラフを気象庁が公開しているので、下記を参照すると良いでしょう。

二酸化炭素濃度の経年変化


PPM表記であることに留意が必要です。

PPMとは、100万分の1のことです。Parts-Per-Million の略です。

某飲料メーカーが良く使用する「○○1000mg配合」と言って、数値を大きく見せかけていますが、実際は「1gです。
250ml中に1g配合されているという意味です。

ミリをあわせたと主張するでしょうが、1ml=1gですので適切ではありませんよね。
パーセンンテージ表記に直すと、0.4%でしかありません。

とまぁ、数値の表現を意図的に変える事で、すごく上昇しているようにミステイクを誘っているわけです。


今回の二酸化炭素の濃度単位にPPMを使用しているのも同じと考えた場合、では正しく表記し直すとどうなるか?


まずはグラフはそのままで表記だけ変えたグラフです。

%表記に変えたらどうでしょうか?


ほぼ横ばいのグラフが完成しました。

罠2

二酸化炭素の温室効果能力はどの程度なのか?

シミュレーションなどでは、放射熱を無尽蔵に蓄積していくように主張されています。
また、二酸化炭素から隣接する酸素や窒素に対して蓄熱した熱量をどれだけ伝熱するのか?
赤外線としてどれだけ放射するのか?という部分については表に出てきません。

二酸化炭素は赤外線の吸収特性があります。
しかし、ppm300から400になった場合、地球の気温は何度上昇するのか?という部分には一切触れていません。
1℃温度が上昇している、2℃温度が上昇していると記事では見かけることがありますが、では産業革命前と同じく280PPMなら温度が上昇しなかった、とは一切言えないのです。

その内訳はどうなっているのか?

上記グラフのような上昇の内訳を公開していない以上、彼らの主張は的を得ているとは証明することは出来ません。

もし、1℃上昇の内訳が算出できた場合、0.1℃上昇が二酸化炭素の増加による影響だった場合、二酸化炭素を削減するよりも、他の0.9℃上昇させている要因を削減する方がよっぽど効果があります。

上記の内訳はあくまで例です。実態は下記図のような内訳かもしれません。








しかし、これらの議論は黙殺されているのが実情です。


また、二酸化炭素よりも水蒸気の方が温室効果能力は高い(冬場に加湿器を何故使用するのか? を考えよう)という部分について、まともな議論を避けているのが実態です。
主張は「水蒸気の大気中の濃度は人間活動に直接左右されません」という物。
しかし、「冷却水」という言葉があるように、人の活動において冷却に水を使用しているのは事実です。
ボイラーなどから放出される水蒸気については一切合財無視しているので、この主張は実は成立しないんですよね。原子力発電所からの排熱なんてすごいんですけどねぇ。

さらに、毎日入るお風呂やシャワーから発生する水蒸気は人間活動ではないのでしょうか?
温泉施設なども人間活動ではないのでしょうか?

車の冷却で空気を使用していますが、その熱量は全て「二酸化炭素に吸収される」のでしょうか? 実態は二酸化炭素を含めた空気に吸収されるです。湿度が高ければその分蓄熱量は増えます。(冷えにくくなる)
二酸化炭素よりも湿度の方が温室効果能力は高いでしょう。

上昇した温度の原因は、二酸化炭素が原因としていますが、その割合を無視してしまうのは間違いだと言うことを理解しておく必要があります。

罠3

温室効果能力とはなんなのか?

言葉だけが先行しており、どうにも意味合いについてはあまり触れていません。
まったく触れていないことは無いのですが、下記のサイトにあるように「赤外線を吸収しやすい傾向を持つ物質」となります。

とはいえ、窒素と酸素に温室効果がないというわけではないのですが(赤外線は吸収しませんが)、温室効果を持つ物質は何も気体だけでなく固体や液体だってあるわけです。

植物の光合成によって7割はエネルギーに変わりますが3割は熱に変わります。
葉っぱの温室効果能力は0.3とした場合、コンクリートやアスファルトの色は黒に近いことより0.9はあるでしょう。(防熱効果のある塗料や資材もありますが、コスト的な問題で全体割合を考えると無視できるレベルですので無視します)
露出した地面(土)の場合はどこかのサイトで7割と見かけましたので0.7とします。

太陽光は、1m2あたり約1kWのエネルギーを地球上に注いでいます。

コンクリートは一時間当たり「773,860cal」、地面は「601,891cal」植物は「257,953cal蓄熱している計算となります。


とまぁ、温室効果能力の高く、そして多い物質を削減することが必要なのを理解しておく必要があります。
それは決して二酸化炭素ではないのです。




結論


道路を減らす、建物を減らすことこそが、効果的な地球温暖化防止に繋がるわけです。

二酸化炭素の排出量を減らすことよりも重要なことなのに、それを議論しない、主題に上げない国際会議に意味があるんでしょうか?

経済活動を縮小しろと主張できないのは理解できますが、それなら金をかけてやるなと。

そして、これらの活動の本当の理由は余った管理職、退職する管理職の雇用先としてISOの監査員など、枠組みを作り、その人達の「仕事」を用意する為にでっち上げである面もあります。
 酒税法解禁によって行き場をなくした調査員達を養う為に麻薬を禁止したのと流れとしては近いでしょう。(むしろより悪質な方向かな)

また、新たな組織を作るわけですからその「ポスト」も各国の官僚達にとっては「魅力的な提案」だった事実もあります。国単一でやれば潰される可能性があっても、複数の国が団結して談合すれば、内部からの反対に対して対抗することが出来るのです。理論的な反論に対しても、自分達の主張が「国際的に認められた主張である」と跳ね返せる点もあります。
そういった裏事情も認識しておく必要があるでしょう。
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