ちょい時間とネタが出来たので久し振りに投下します。
長「おう、柾」
柾「長尾? ひさしぶり」
長「わるいな、電話して大丈夫か?」
柾「今は大丈夫かな」
長「ちょっと礼を言っておこうと思ってな」
柾「礼?」
長「ああ、先日ISOの審査があったんだよ」
柾「おう」
長「で、まぁ柾が言ってたとおり、フロンの法律改訂の対応について聞かれたわけだ」
柾「そうだろうな」
長「それで事前に準備してた回答と記録見せて終わり」
柾「うん。問題なく終わったようで何より、おめでとう」
長「おめでとうは違う気がするがw」
柾「なにわともあれってことさ。でも、なんで長尾が対応してるんだ?」
長「その辺は色々あったんだよ」
柾「ふ~ん、詳しくは聞かないけど。それで、改善の機会とかそういったのは?」
長「1件だけ推奨事項?というのをもらった。改善の機会は無くなったかな」
柾「大したことはなさそうで、俺もよかったよ。法律関係の指摘はめんどくさいからな」
長「そうだな。1件こけると、他の法律全部きちんとできてるのか?って言われるし」
柾「その再確認だけで相当の時間を取られるからなぁ。回避できてよかったよ」
長「事前に教えてもらっててよかったわ。次もよろしく」
柾「役に立ったなら良かった。ただ、今回は良かったけど、今後はアドバイス微妙だからな」
長「え?」
柾「『え?』じゃないってw。前は同じ事業所内だったけど、今はもう完全に切り離されたんだから」
長「いやいや、アドバイスくらい問題ないでしょ」
柾「出来る範囲ではするが、法律の改廃情報は、もうチェックしていないからな。そこは相田に確認した方が良い、、、って、そもそもなんで長尾が?」
長「まぁいろいろあるが、特に法律関係は、だれか?ではなく一人にやらせるのはまずいってことを言い出してな」
柾「誰が?」
長「相田が」
柾「ああ、何時もの共犯者づくりか。共犯者を作った後、内部では声はでかいが、外では後ろに隠れるから気を付けておけよ」
長「それはお前と相田の仕事を見てたから分る。だからそれはあいつに責任を持ってやらせてる。単に俺はあいつに課長に報告させてるだけだ。俺は一緒に報告受けてるだけで」
柾「そうだよな。一々大騒ぎしてても仕方がない」
長「だな。でまぁ、あいつは不貞腐れてとかいろいろあったんだが、どうにも『信用ならん』ってことになって、フォローする羽目になったんだわ」
柾「それはなんていうか、、、ご愁傷様」
長「次が心配なんで、よろしくってことで」
柾「オイ! って、そこまでいうほど、法律ばかり見られたのか?」
長「さじ加減は分からんけど、いくつかの法律の対応状況については確認されたな。産廃とか」
柾「廃掃法の対応確認は毎回だな。まぁ、これは仕方がない」
長「毎回か。流石にやりすぎだろ。サンプリングじゃないのかよ」
柾「毎回だな。まぁ、一番わかりやすいし法律で要求されてる記録も明確だしな。ISO審査員の中じゃ、法律チェックの必須項目にでもなってるんじゃないかな」
長「産廃に恨みでもあるのかよ」
柾「あるだろうなぁ。何しろ、廃掃法違反は減っておらず、逆に増えてるからな」
長「そう言えば言ってたな」
柾「ISOの認証登録の推移に限らず、廃掃法違反の件数が減らなかったという『結果』は、ISOの認証以前にISO14001のマネジメントシステムの効果を疑問視するのに足りる証拠でもあるから。ISOの業界連中としては、何としても廃掃法違反の件数だけは減らしたいと思う」
長「法律のこまけぇことなんてしらんっつーのに。連中、法律アドバイザーかよ」
柾「仕方がない。ISO審査員によって、法律チェックや法律の改定における対応の確認は、審査している、審査されているという誰が見ても分かりやすく目に見て効果を確認できるからね」
長「仕事してるというパフォーマンスはもう十分だってのに」
柾「パフォーマンスを出せと言ってるんだ。法律の改定は監査側と被監査側にとって効果を示すことが出来る重要アイテムだからな。諦めろ」
長「くそ、いちいち法律にかかわる時間なんてねーのによ」
柾「諦めろ。この間の東洋ゴムの免震問題、結果として数値偽装だったとはいえ、東洋ゴムはISOを認証取得していた関係上、ISO業界も無傷とは言えない。しばらくは法律関係や数値関係は五月蝿いと思う」
長「しばらくか、、、どのくらいだろうか?」
柾「2年くらいじゃないかな。まぁ、審査員はは記録の『空欄』には敏感だけど、記載している『数値』そのものには鈍感で現場に赴いて数値の正否確認をすることはしないから。せいぜい『グラフ化しているか』とか『傾向を見ているか?』とか、そのくらい」
長「高い金を出してるんだ。きちんと正否確認までしろと思う。数値が『何を意味しているか』は分からくても仕方がないけど」
柾「『意味している』かどうかは、内部監査で確認する分野だろうな。とはいえ、現場の人間に『意味』を確認することは、現場の人間の力量やら自覚やらの有無を確認する意味では有効だから、きちんとそこまで確認しても問題ない範囲と考えるよ。管理職側の人間から言わせてもらえば、本人の力量を確認してくれるし、その辺の恨みも審査員が買ってるれるんだから、むしろありがたい」
長「この前来た審査員は絶対にやらねーな」
柾「何かあって責任追及されるのも嫌だろうからな。下手に手を出して『何を見ていたんだ!』ってなったら死活問題」
長「役にたたねーな。法律改訂が連中の回復薬になるなら、俺らの回復薬は何処にあるんだよ」
柾「諦めろ。ISOの認証登録自体が信頼を回復したり保証する回復薬だった時代はもう終わったんだ」
長「終わったって、そもそもそんなの始まってたのかよ」
柾「それは言わないお約束だよ」
>しばらくは法律関係や数値関係は五月蝿いと思う
返信削除この間やって来た審査員閣下殿様が、「こ、これは法違反でごじゃるぅぅぅぅぅ!!!」と騒ぐので何事かと思ったら、別に違反でも何でもなかったという・・・
中途半端な致死来で法律を語るのは、ホントにやめて欲しいものですわ。
名古屋鶏様
削除まいどです。
>中途半端な致死来で法律を語る
やはりですか。
法律が守られているかどうかではなく、仕組みが問題なく構築されて運用されているかどうかで、違反かどうかの判断は企業側に一任してほしいですよねぇ。