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2019年10月2日水曜日

大震災時、大津波の発生を予見できないのか?

2019年09月19日に判決が下された原発事故強制訴訟の東京地裁の判決で気になることを永渕裁判長が述べているので書きます。

記事:東電旧経営陣3人に無罪=巨大津波「予見できず」-原発事故強制起訴・東京地裁

永渕「予見可能性を認めることはできない」

裁判の論争での判断です。

事前に「最大15.7メートル」という算出結果が求められており、その算出結果は「参考」であり、
永渕「原発の安全対策を考える上で、取り入れるべき知見だったとは言えず、客観的に信頼性、具体性があったと認めるには合理的な疑いが残る」
としています。


まず話を一旦別の方向に移します。

法令でも危険作業や危険物の取り扱いについては様々な取り決めがなされています。
例で言えば、消防法や火薬類取締法で定められている保安距離や防護対策などですね。

ただこれ、「これをやれば十分」ではなく「最低限必要な措置」なんですよね。

法令を順守している≠コンプライアンスを順守している

では無いということです。ですがもう一つ留意しておく必要な事もあります。

法令を順守している=法的な責任を果たしている。

という点です。

ではさらに論点を別の視点に移してみます。


ある工場では法令順守を徹底しておりました。しかし、死亡事故が発生しました。爆発事故の為、工場だけでなく周囲の人も亡くなっています。
工場では法令で定められた安全基準を満たし、点検もキチンと行われ、法令で定められた防護対策はキチンと取られていた。法令違反は見受けられない。
ではPOINTです。

工場長は「業務上過失致死罪」には問われないか?

工場長は「無罪」となるか。


では過去の類似する判例を見てみましょう。

参考:企業活動で起きた業務上過失事件、法人処罰の在り方は
参考:業務上過失致死傷罪

判例から見るに、運営側に一切の非が無ければ「無罪」となるようです。ただし、「全員が無罪ではない」という点がポイントでしょう。参考先では運営は無罪だが設計者は有罪になっています。Wikiの記述の「因果関係」より、設計の問題と因果関係があるのは「設計者」であると判断した結果でしょう。
 個人的なことを言えば、設計に問題がないかどうかの「検査」を「品証」が行います。
納入物が建屋であれば、それ相応の「検査」が関係者の担当者によって行われ「合格」が出ているのですから直接の「設計者」だけが「有罪」となるのは変な話しです。「承認」「合格」を出した人達全て「因果関係」があるのではないでしょうか? 裁判長って頭オカシイ人しかいないのかなって思ってしまいしますね。
法令で定められたことを守っていない上での事故の場合は運営者側にも刑事責任があるようですが、そうでない場合は「因果関係」の有無を遡った形で「犯人探し」が行う必要があるようです。
その為、これだけを論拠とした場合「業務過失」を経営層に問うのは難しいわけです。

その為、裁判の論点として巨大津波を「予見できたか?」という部分に絞り込まれたようです。

では実際はどうなのか? これは明白です。

永渕「原発の安全対策を考える上で、取り入れるべき知見だったとは言えず、客観的に信頼性、具体性があったと認めるには合理的な疑いが残る」
このように述べていますが、実際に巨大津波は発生したわけですから、その数値の正しさが証明されたわけで、信頼性や具体性を認めないとする判断に客観的ではなく合理的ではないといわざるを得ません。

次に「最大15.7メートル」の数値の信憑性に疑問を持っていたのであれば、東電は「最大何メートル」までの津波を想定しており、その津波の根拠はどのように試算されていたのか?
その試算は客観的に信頼性、具体性があったと認めることができる合理的があると判断できるものだったのかどうか?を明確にする必要があります。そこに不備があるのであれば、当然経営層は責任を取る必要があるわけです。
今回の裁判では、そこはキチンと確認されているのでしょうか? 記事を見る限りでは不明です。

こういってはなんですが、今回の裁判に限らず全ての採番において、裁判官は提示・提出された「証拠」に「異議」があるのであれば、その異議を明確に提示するべきではないかなって思います。

2017年5月24日水曜日

ISOの文言で「有効的に機能している」という表現について

システムの有効性に関する確認の話です。
審査後に審査側が作成する報告書の中に、下記の表現を良く見かけます。

「有効的に機能している」
「有効的に実施している」

類似する表現は多種多様だと思いますが、ここに違和感を感じることが多いわけです。
前後の文章次第ではあると自分でも分かってはいるのですが、「マネジメントレビュー」「内部監査」という単語が前後に入っていると、胡散臭いというか、ぶっちゃけ「それって本当にそうなの、違うんじゃない? それでいいのかISO」など、様々思うわけです。

レビューや内部監査実施の有無が、ISOというツールの使用状況を判定するのに値するのでしょうか?しかもそれが有効かどうかの定規になるんでしょうか?

前回の指摘(メジャー、マイナーより下の改善の機会又はそれに相当する項目)に対してレビューをしているとか、指摘に対応しているなどの確認も同様です。

ISOの審査って、「ISOをいう経営ツールを使いこなしているか?」の一点に集約されるんじゃないの?と。

内部監査をしなさいとか、マネジメントレビューをしなさいとか、そういうのはツールの項目の一部分であって全体ではないのだから、トピック(題目)として取り上げているのを見ると「それだけしか確認してないの?」と感じちゃうんですよね。

報告書で、一部分をピックアップして記載する意図がわかんない。
しかも毎回、結構な頻度で(下手をすれば毎回)同じ項目(内部監査とレビュー)を取り上げるんですわ。

こうも同じ項目を多く見かけてしまうと、「何処がサンプリングなんだよ」と感じてしまうんですよね。
お前ら(監査側)の法規制登録簿には「サンプリング法」は適用対象外なのかよ!と。


マネジメントツールが「有効的に機能している」ことを評価するには、当然同様に審査の手法も「有効に機能している」必要があるわけです。
監査する側が「有効に機能している」ことは当然、トレーサビリティーの証明書としてJABが保障しているわけではありますが、報告書に「有効的に機能している」という記載を見かけると、どうにも機能不全を起しているんじゃなかろうかと。


では、有効かどうか?についてでしょう。

もともとISOの規格要求ってのは、本来やって当たり前のことが書いてあるだけです。

元々やられていたことを、システムの規格要求事項に落とし込んだものでしかありません。
であれば、有効性の有無は事業が継続している又は継続する見込みがあるかどうか?という業績状況を指すもので判断が付くのではないでしょうか?

(もちろん、バーチャルシステムであればまた違うんでしょうが……)

であれば審査は何をするのか?と言えば簡単で、企業の定めた規定に則って社員が働いているかどうか?という部分に大部分が集約されると思っています。
確認するべき事項は、社員が自社の規定内容を把握しているかどうか?という、審査のほどんとが社員へのヒアリングに終始するのではないでしょうか?

社長や部長に対しては、社員への教育・指導状況や、自身に対する「監督者として」どういった職責にあり、その職責に対してどのような行動を起こしているのか? それは適切であるか? という部分に集約される。

いわゆる事務局といった規定を管理する部門に対しては、あるべき規定の抜けがないかどうかのチェックくらいでしょうか。まぁ、記録の管理状況なんかもあるやもしれません。

「有効的に機能」
という言葉は、そんなに軽いものじゃないと思います。このくらいやって初めていえる言葉なんだと思います。


ISOから離れてずいぶん経った今だからこそ言える言葉かもしれませんが、、、、
久しぶりに見た最新の報告書見て 「進歩ないなぁ」って思いました。
中身もなければ、言葉も軽い。

審査員の方々。申し訳ないが、もうちょっと使用する言葉の重みというものに注意してみませんか?
そうすれば、現状のISOの審査程度で「有効的に機能」 という言葉は、重すぎて使用できませんから。

2014年7月23日水曜日

これは第三者認証による弊害なのか、それとも限界なのか、はたまた力量不足なのか?

ちょっとした雑記です。


記事:中国の古い肉期限偽装

世間を騒がせている、不二家の賞味期限偽装の食肉バージョンです。

何故表題なのか?というとこちら

記事:米マクドナルドCEO、中国企業の食肉安全問題で「欺かれた」


・サプライヤーが食品安全ルールを順守しているかどうかについて第三者の監査に依存している。
・監査の時期や、監査を担当した企業名を明らかにしていない。
第三者の監査ということなので、おそらくISO22000「食品安全マネジメントシステム」のことではないかな?と思っています。

その為にこのような表題といたしました。

2014年6月26日木曜日

審査の力量(考察中)

本日は雑誌の裏です。

特にISOの審査員に限定した話ではありません。

外部の審査を行う審査員や内部の業務状況を監督する内部監査員。


 審査や監査において「要求される力量」とは実際のところ、どういったものなんだろうか?
と言うものです。

チョットその考え方がよくわからないので、自分の中の考えをまとめる為に筆をとります。



2014年5月5日月曜日

定期的な点検

「柾、今年度のISOの内部監査なんだけどな」

「はい、それがなにか?」

「昨年みたいな監査じゃ、また現場からクレームがつくのが目に見えてるんだよな。何とかならないのか?」

「あれですか? 相田が書籍のチェック項目を丸写しにして監査員に配った件」

「そうそう。それだよ。俺が回答を用意しておけって言っても、答えるのは現場なんだから不要って突っ返してきたアレ」

「アレでは回答が正解かどうかすら、監査員側には判断できなかったでしょうから、その指示は正しかったと思いますよ」

「しまいには、相田本人が質問の意図を被監査側から質問されて答えられなかったというオチまでついたしな」

「本来の監査は適合性をみるのですから、適合しているかどうか? とチェックする為のものです。何を以て『適合している』と判断するかは、監査側に委ねられますが、その『適合している』と判断する指標をどうするか、明確に自分の中で答えが無いと、監査する意味がないでしょうね」

2014年1月18日土曜日

トップバリューとは?

イオントップバリューは、イオングル―プの手掛ける自社ブランドの名称だというのが私の認識です。

そして、このブランドに対して、正直なところ私は余りよいイメージを持っていません。
しかしながら、この会社の品質管理などはレベルが高いというツィートを発見しました。

 https://twitter.com/atm09strc/status/263823869658423296

このように断言される以上、きっと中の人なのでしょう。
ISOと比較していることより、ISOの要求事項に詳しいか、ISO認証登録でもしている会社での勤務(責任者または事務局)経験があるのでしょう。
(なお、一部の店舗ではISO14001を認証取得しているところもある)